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湊の朝②
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「お前は、自分がどこにいるのか分かってるか? まだ、終わっていないんだぞ? …朝食は全員集合だそうだ。もう、時間がない。さっさと済ませよう。」
「全員集合?なにそれ? …あぁ…夏樹さん? あの人、本当に亨さんにそんなこと言ったんですか…?」
まだ寝ぼけているんだか、叩かれた頰に手を当てたまま、クスクスと笑っている湊に、亨はまたため息をついた。
「ほら。遅れるとあいつがうるさい。ぐずぐずするな。」
「…はーい。」
「なんだ、その返事は?のんびりしてる暇は無いと言ってるだろう?」
湊は急かされて、のろのろとベットから降りると、亨の足元で綺麗に四つん這いになった。
湊の全身には、昨夜の痕が生々しく浮かんでいる。
鞭の痕はともかく… その間を埋めるように散らばっているキスマークに、亨は大きなため息をついた。
夏樹に言われるまでもなく、こんな抱き方は、亨の流儀じゃない。
湊の身体にこんなくだらない痕を残すことは、亨はもちろん絶対にしなかったし、他の誰にも許可しなかった。
佑斗の、あの自分よがりの抱き方は、修正が必要だ。
それは、これから夏樹が教えていくだろう。
夏樹は、なんだかんだ言っても、身内の面倒はちゃんと見る。
預かると言ったからには、うんざりしながらも、しっかりと教え込むはずだ。
いや、叩き込む…と言った方が正解か…。
どっちでもいい。
だが、佑斗のこの馬鹿みたいなやり方は、一刻も早くやめさせなければな…。
そのためには、手荒い指導も目をつぶろう。
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