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18歳以上ですか?
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だいたい20分ほどして、大きな豪邸の前で車が止まる。
ドアを開けてもらい、車を降りる。
「ここが今日から君の家。取り敢えず中に入ろう?ここは寒いでしょ?」
くしゅんとくしゃみをした俺を見て苦笑しながら玄関に入れてくれる。
「どーぞ」
「おじゃまします…」
中に入るとそこはあまり他の家とは作りが違わないように思えた。
「ここが君の部屋。そういえば、名前とか聞いてなかったね。聞いてもいい?」
「榊原蛍、15歳です。」
俺が言うとそっか、と笑って頭を撫でられる。
「じゃあ僕はごはんの用意してくるから。」
そう言ってあっという間に部屋を出て行ってしまう。
取り敢えず携帯を取り出して、友人の蓮にメッセージを送る。
「蓮」
「何ー?」
「売られた」
「マジか…どんな人?」
「若くて優しそう。」
「そっか。俺んとこよりは良さそうだな。」
「蓮のとこってイケメンドSだっけ?」
「そー。逃げてーけど、鎖でベッド付近しか動けない」
「最初は優しそうだったんでしょ?」
「ヤりたくないって言ったらこうなった」
「俺も自分から言わないとそうなっちゃうのかなぁ」
「可能性はあんだろ。ま、がんば!」
「おう」
そう送ってから、携帯をベッドの上に放り出す。
「蛍くーん、シャワー浴びちゃってー」
「はい!」
ま、自分から誘っておけばそんなことにはならないだろう。
俺はそう思っていた。
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