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1 羽ばたく
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本当に昔から俺の周りには変態が集まってた。
「僕可愛いねえ、おじさんと遊ぼうか」
「ねえ、今暇なんでしょ?お兄さんと楽しいことしよう」
「欲しいだけお金あげるから、お兄さんと一緒に気持ちいいことしよう」
「ずっと見てたよ、可愛い可愛い君のこと」
ただ普通に道を歩くだけで、100%の確率で気持ち悪い変態に声をかけられるから途中から何も思わなかったし、基本無視するか全力で逃げた。それでも、イライラしてる時にあまりにしつこいと、ボッコボコにしてたんだけど、無駄に喧嘩するのは嫌いだった。
学校の奴らも、俺が援交してるだの街で喧嘩に明け暮れてるだの噂がどんどん広まったらしく、友達なんていなかった。
いや、最初はいた。
でも結局俺を押し倒そうとすることになっていったから、本当の友達はいなかったと思う。
唯一の心の拠り所も、あの日消えた。
もう無理だ。
ここから消え去ろう。
これから1人で生きていくことを決めたんだから、ここにいる必要なんてない。
俺は寮制の高校に進学することを決めた。
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