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4 入学式
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入学式が始まった。
俺と八雲は生徒会役員なので、新入生の中には座らず端の生徒会専用列。
今体育館は拍手に包まれていた。
新入生代表挨拶を八雲がした後の拍手だ。
そりゃそうだ。さっき校門にいた王子様が次は学年首席として新入生代表挨拶するんだからな。非の打ち所のなさに全員驚いてるんだろう。しかも、あの透き通るような声だ。文句のつけようがない。
俺は帰ってくる八雲に、おつかれの意味を込めて、少し笑いかけた。
すると八雲は少し目を開いてニコッと笑った。
出た!!エロス笑顔!!!これだよ!!!この笑顔はほんとに無理だ!女の子イチコロだぜ!!!
俺は思わずにやけそうになったので必死に顔の筋力を全集中させ抑えた。
入学式が終わるとそのまま生徒会役員紹介がある。ステージの前に役員全員が出て、生徒会長が話しをする。
俺がなにか話すわけじゃないんだけど、人前に出るのは緊張する。
友達ゼロ生活が長いともはや人と話すのもあんまりなのに、全員の視線が来るんだ。正直言って吐きそうだ。
「それでは生徒会役員紹介にうつります。役員はステージに。」
俺は最大級の緊張をしながら立ち上がり歩き始めた。
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