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6 文化祭
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「ああ、いいよー。俺もやっくんとももちゃんのコスプレ見てみたいしー。」
会長がダメだと言ってくれたら、この話は無しになるという期待を込めて、放課後の生徒会室で俺とりゅうはクラスの文化祭の出し物の話をした。
「会長、、、そこはダメと言って欲しかったです。」
俺は思わず本音を漏らした。
「その代わり、二人とも当日だけのクラス参加にして、それまでの準備は生徒会優先にしてね。それが条件だよー。」
「それは大丈夫です。衣装のための採寸と、衣装合わせの時しか参加しないことはもう言ってあるので。」
「え!?」
りゅうだって頭抱えてたのに、意外と乗り気、、、?
「いや、別に乗り気じゃないからな?会長に言っても多分いいよって言われる気がしてただけ。」
「なんで俺の考えてることわかんだよ。」
「やっくんご名答だねー。」
「折角だし、生徒会役員みんなも当日は仮装でもする?」
話を聞いていた柚花先輩が提案をしたのは、警備っぽい格好をみんなでしようというもので。
「ほら、王子と姫がいるみたいだし?私達もSPみたいな格好でもしたら、雰囲気壊さないと思わない?」
なるほど、生徒会役員の当日の仕事は問題がどこかで起こってないか見回ることも1つだから、SPってなんか守ってますって感じ確かにある。
俺とりゅうも文化祭の2日間のうち限られた時間帯での王子と姫の格好のはずだから、俺もSPの格好出来んじゃん!
よっしゃ、姫だけじゃ終われねーぜ。
「柚花ちゃんから発案なんて珍しいねー。うん、いいよ、面白そうだし、柚花に任せるー。」
「任せるって、いつも全部任せてるくせに。」
「僕も、SPの格好できるの??」
さく先輩が目を輝かしている。
あ、コスプレ好きそうだもんな。
「ええ、さくもスーツ着て、きっとみんなからカッコイイって言われまくるわ。」
「やったー!!楽しみだねー京ちゃん!」
「家から刀でも持ってくるか?」
「京治、それだと単なる銃刀法違反だから、竹刀にしときなさい。」
竹刀持ち歩くの!?
「わかった。」
京先輩なんだか嬉しそうだ。
「楽しみだな、文化祭。」
りゅうがまたあのエロスいっぱいの笑顔で俺に言ってきた。
だめだ、不意打ちのその笑顔はこっちもにやけるっての。
「うん、楽しみだ!」
俺は初めて学校行事を楽しみと感じた。
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