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6 文化祭
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「いやー、まさか見つけられるとは!さすが王子と姫!ナイスコンビネーション!」
受付の男の子が無料券を渡しながら言ってきた。
どうやらこのお化け屋敷は、人が怖がるのを利用して、できるだけ視界を下に持っていかせることで、天井を死角のようにしたものらしい。
俺達はたまたま床に倒れて、たまたまりゅうが上を向いたから見つけられたけど、普通だったらまず無理だ。
「よし、じゃあ隣のとこ行こっか。」
俺達は隣のクラスへ行った。
「おい!王子と姫来たぞ!!!」
どうしてどこのクラスも俺達が来ると、クラスに呼びかけるんだよ。
まずは昼ごはんの前に仕事だ。
「生徒会の見回りです。今のところで何か気になる点などは?」
今度はりゅうではなく俺がクラスの人に質問する。
まあさすがに始まって1時間じゃあそこまでの問題もないようで。
すぐに業務的な会話は終わり、俺とりゅうは奇跡的に獲得した無料券を渡して、早めの昼ごはんをとった。
俺は焼きそば、りゅうはたこ焼きだ。
なんか、いいな。
文化祭って感じがして、楽しい。
ルンルンになりながら俺は焼きそばをほお張る。
りゅうのたこ焼きも美味しそうだ。
「ん」
りゅうがたこ焼き1つを箸で持ち上げ、俺の口元に持ってきた。
「え、いいのか?ありがとう!」
美味しそうだなって思ってたのバレたかもしんないけど、貰えるものはもらっとこう。
俺はパクっとりゅうが箸で持ち上げてくれてるたこ焼きを食べた。
「「「きゃぁぁああああ!!!」」」
え?次は何?
「りゅう、次はなんのさわ「純、ソースついてる。」」
「え、うそ、どこ?」
「ここ。」
りゅうは俺の口の端を親指でクイッとこすり、そのまま親指をぺろりと舐めた。
「お、お前、、そういうのさらりとやっちゃうタイプなのか。」
「別に純だけだよ。」
「、、、タラシだな。」
「なんのことだか。」
ところ構わずエロス振りまきやがって。
もう周りにいた女子みんな瀕死じゃん。
てか、なんか俺らの周りに人増えてね?
、、、まあ気のせいか。
ほんと、こういうことは女の子にしてやればいいのになー。
「いやぁ、見せつけてくれるねー。2人のおかげで今売り上げいいから、これサービス!」
屋台で売り子をしていた男の子がオレンジジュースをくれた。
「え、いいの!ありがとう!またタダで貰っちゃったね、りゅう!」
注目されるのはあまり嬉しくないが、こういう特典付きならまあ嬉しい。
「みんなお姫様を甘やかしたいんだよ。」
「っ!もうそれわざとだろ、、、。」
出たよ、、、エロス放出笑顔。
ほんとにキラキラ過ぎて、俺は思わず赤くなった。
りゅうは俺が赤面するのを楽しんでいるようにしか見えない、いや、多分確信犯だ。
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