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6 文化祭 〈隆太郎 side〉
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ご丁寧に冠まで被らされた俺は、みさと一緒に歩いている。
純とお揃いならまあいいけど。
みさに上手く丸め込まれた感はある。
およそ1時間を目処に純と別行動。
響もいるし、何も無いといいんだが、正直心配で。
なんせあの可愛さだ。
天使がその辺を歩き回るみたいな。
そもそも俺の姫のはずなのに、なんで他のやつに晒さないといけねえんだ。
響を信用してない訳じゃないが、あの格好の純と1時間歩き回るなんて、、、
うん、やっぱあとで1発殴ろう。
「ちょっとー、やっくん笑顔でいてくれなきゃ困るわよー。これはうちのクラスの宣伝も兼ねてるんだからね!」
みさが俺の顔をのぞき込む。
「いや、結構疲れるんだからな?笑顔って。」
そもそも、昔から笑顔でいることは苦手だった。
大体それはみさもわかってるはずだ。
「でもやっくん最近ずっと笑顔じゃん。」
「は?それは純と一緒にいるからに決まってんだろ。純と一緒にいるときは、周りのヤツにも仕方なく笑顔振りまいてやってんだよ。」
「えー、やっくん気づいてないの!?意外と鈍感さんじゃん!」
みさがニヤニヤしながらこっちを見ている。
この顔ウザイな。
「なんのことだよ?」
「やっくんの本当の笑顔と、作ってる笑顔が結構違うってこと。みんな、やっくんがももくんにしてる笑顔が特別だって気付いてるよ?ももくんはわかんないみたいだけどさ。」
「いや、別に一緒の笑顔だろ。」
「ううん、なんかね、ももくんのこと見てる時のやっくんは、、、、エロいね!」
「女の子がそういうこと大声で言うな。」
でもまあ、みさが断言するくらいだから、その通りなんだろう。
純が気付いてないってのは置いといて、周りが分かるんなら丁度いい。
純に手を出すやつがいなくなる。
俺がそんなことを思っていたら、、、
「あ、響から電話だ。、、もしもーし?どんな感じって、は!?」
俺の心配はどうやら当たるようだ。
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