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. four years ago 1
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「今日は父さんも母さんも居ないから
酒飲んでパーティーだーーーっ!!!」
4つ上の真斗は、俺が高校3年の時に就職活動をしていた
地元の頭の良い大学に通っていたから、内定が決まった所も、それなりの会社だったと思う。
まだ高校生だった俺はそんな事よりも、真斗の家で2人きりでお泊りする事に舞い上がっていた。
誰にも相談なんか出来ない、真斗を好きな事
けど別に言わなくたって良かった
もちろんその間に真斗には何人か彼女がいたけれど
それだけ、ずっと一緒だったし
友達のような家族のような距離でずっと接してきたから
あまり気にはならなかった
付き合って別れてを繰り返していたし
結局は俺といる時間の方が長いような気さえしてた
その過信が1番駄目だったのかもしれない……、
この時俺にとっては初めてのお酒で、
今となっては簡単に潰れる事はないけれど
親や親戚の酔っ払う姿を見慣れていたせいか
お酒は飲めば酔っ払うものと勘違いしていたのかもしれない
真斗も成人していて慣れていたとはいえ、あまり酒に強い方ではなかった
とにかく、俺は酒とその場の雰囲気にのまれていた
そうじゃなきゃ、なんであんな事したのか
自分でも説明できないからーーー、
「そういえば、怜衣 」
既に俺より酔っ払っていた真斗が、肩に手を回しながら絡んできた
「なんだよー、この酔っぱらい」
「おま…っ、失礼だな!
いやあこの前さあ、彼女に同棲しないって言われてー
つい、流しちゃったけど同棲って、結婚考えてるってことだよなあ、?」
「…けっこん……、 」
俺、正直そこまで考えてないんだけど
怜衣はどう思う?
まだ親にも言えてなくてさあ、
俺の様子には一切気付かず、
ペラペラと話を続ける真斗の声が頭をすり抜けていく
ーーーーは?、けっこん?
まさかそんなワードが出てくるなんて思いもしなかった俺は、鈍器で頭を殴られたような感覚に陥った。
衝撃的すぎて、頭が回らない。
結婚するって事は、一生その人といるって事で
そしたら、俺とはだんだん離れていくって事で
え?
じゃあどうするの?
俺は一体……?
俺はまだ高校生だったし、これからも真斗と一緒にいるんだとばかり思っていた
そんな、ぐるぐる答えの出ない考えを巡らせていると
腕を引っ張られ、ベッドの上に引きずり込まれた
「//////////…ッ⁈⁈」
あまりの顔の近さに全ての熱が顔に集まる
「怖い顔しちゃってどうしたのー?
…… フっ…、怜衣くん顔まっかー!笑」
くそ、この酔っぱらいめ!
ベッドの上で真斗の上に乗せられ拘束するように抱き締められていて…
真斗の温もりを直に感じた。
…好きな人にこんな事されて平気で居られる奴がいるか!
「真斗…っ‼︎ いい加減離せ!」
馬鹿力で身動きが取れなくてジタバタしてみるが
一向に解放されない
何を考えているのか、さらに抱きしめる力が強くなっていってる気がする…
こうなったら腹パンするしか、、!
いよいよ、抱きしめられるのに限界を感じ、
物騒な事をあれこれ考えてるうちに、真斗の足がそこに触れた。
「…っあ!」
「あれ? 何これ、怜衣くん」
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