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「聞いてんの!中島!」
3時間後……
生き残ったのは、酔っ払っている藤堂さんと俺と部長だけだった。
篠原さんはトイレに立ったきり暫く戻ってきてない
片瀬さんと真斗は、藤堂さんに潰されて寝ている
篠原さん、大丈夫かな……
流石に心配になった俺はスマホ片手にトイレに立つ事にした。
その隙に、部長も立ち上がり、
「会計、先済ませてくるから
少しの間みんなの事頼んだよ」
と、階段を降りて行ってしまった
慣れているのだろう
お礼を言う隙も与えず、颯爽と言ってしまった。
藤堂さんを残すのは少し心配だが、今は篠原さんだ
トイレに向かいながらスマホを見ると、30分前くらいに篠原さんから連絡があった。
" 悪い、気持ち悪いから先帰る。
後はよろしく "
って、え!?
まじか。
てことは、潰れてるみんなはどうしたらいいんだ⁈
1人で席の前をウロウロしていると
会計を済ませた部長が戻ってきた。
「中島くん、今日は君の歓迎会なのに皆のお世話ばっかりで悪かったね。藤堂さんにもだいぶ飲まされたようだけど、大丈夫?」
「いえ!俺は全然平気です!
部長の方こそ大丈夫ですか?」
藤堂さんもさすがに部長に無理に飲ませようとはしていなかったけれど、ある程度のペースでは飲んでいた。
それなのに顔色1つ変わってない。
「私ももうこの歳だし、こういう時のしのぎ方くらいは
心得ているから大丈夫だよ
それより帰りなんだけど、藤堂さんと片瀬くんは大丈夫なんだけど、2人共家近いし 中島くんに北岡くんを送るの頼んでもいいかな。」
え、え、え、
部長は言いながら慣れたように、片瀬さんと藤堂さんを立ち上がらせて、出口の方へ向かっていく
ちょっと待って、部長
さすがに困りますそれは…!!
「いやあ、この2人は酔っ払っても、タクシーにさえ乗せてしまえば、帰れるんだけど、北岡くんはお酒に潰れちゃうと家に送り届けないと行けないんだよ 、」
困ったよね、と笑いながら進んでいく部長
に、全然会話についていけない俺
「ぶ、部長!
でも俺、北岡さんの家知らないです!」
咄嗟に叫ぶと部長は困った顔をして、
「何言ってるの、
君たち同じマンションに住んでるだろう?」
後は、頼んだよ。
と、爆弾発言を残しタイミングよくタクシーを捕まえ
夜の街へと消えて行った…
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