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「お疲れ様、今日はお先に失礼するね。
頑張りすぎて、残業しすぎないように。」
「はい、ありがとうございます
お疲れ様です」
いつも自分の仕事は終わっているはずなのに、心配して、俺が終わる頃まで待ってくれている部長が、今日は用事があるとかで先に帰った。
藤堂さんはいつものようにキッチリ定時で上がり、片瀬さんは飲み会だとかで、気合十分で騒々しく帰っていった。
絶対合コンだと思う…
「中島、なんか手伝うか?」
見ると、自分の仕事は片付けたようで 隣のデスクの篠原さんが声をかけてくれた。
篠原さんとは、まだちゃんと一緒に仕事をした事が無いけれど、こうやって時々俺の様子を見ては、手伝ってくれたり教えてくれたりする。
片瀬さんに対しては口が悪いが、本当に穏やかで優しい
良い人だ。
「ありがとうございます。
でもあとこれ印刷するだけなので大丈夫です。」
「そうか、じゃあ俺は先に失礼するな。
お疲れ様。」
「お疲れ様です。」
篠原さんは、荷物を軽く片付けて帰っていった。
「あれ? 残ってるの俺とお前だけ?」
ずっと資料室で作業していた真斗が出てきた。
中に篭っていたから、みんなの声に気が付かなかったんだろう。
「怜衣ー、あとどんぐらいで終わる?」
「今印刷してる物を纏めたら、それで終わりです。」
「そ?じゃあ待ってるから、一緒に帰ろ」
資料室の電気を消し、デスクに戻りながら言う。
まだもう少し時間がかかると分かっていて、先に帰ればいいものの こういうこと言って…
まあ、真斗は何にも考えてないんだろうな
一応、仲直りした事になってて
実際、俺が勝手に意識してるだけだし…
「分かりました。なるべく早く終わらせますね」
期待するなと分かっていても、やっぱり嬉しい気持ちが上回る。
真斗も手伝ってくれて、早く資料を纏める事が出来た俺は、真斗と一緒に会社を後にした。
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