アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
「…で、話って…」
昨日の夜ご飯の時とは違い、気まずい空気が部屋に流れる。
そわそわして落ち着かない俺は、普段真斗に出したこともないお茶をとりあえず用意した。
お互いスーツのままテーブルを挟むように座る。
「俺、ずっと考えてた怜衣のこと。
それで、俺なりに考えて結論出したんだけど…」
「いいよ、分かってたことだから」
様子を伺うように言う真斗に、きっぱりと言った俺。
断られることは昔から分かってたし、もう覚悟も出来た。
今なら、真斗の目の前で泣き喚く事もないはずだ。
「俺、お前と付き合ってみたい」
「……………… は?」
「その、俺は男と付き合った事はないけど、怜衣なら」
「いやいやいやいや、待って」
話を遮るようにして、真斗の言葉を止める。
付き合ってみたい?
なに言ってんのこいつ
思ってもみなかった言葉に、逆に怒りがこみ上げてきた。
「付き合ってみたい?馬鹿にすんのもいい加減にしろよ
俺がどんな気持ちで言ったと思ってんだよ
俺は、恋愛ごっこするつもりはない」
跳ね除けるようにキッパリと言い放つ。
こいつ人の気持ちなんだと思って…
呆れて立ち上がろうとすると、
「待て!馬鹿になんかしてない!
俺だって真剣考えた!でもどう考えても怜衣と離れる方が嫌なんだよ! 他の奴でも考えてみたし、いろいろ考えて見た!けど、怜衣とだけは一緒に居たいって思ったんだ、
なぁ、これってどういうことだと思う…?」
「…っ、どうゆう事って、俺に聞かれても…」
こんなに必死な真斗、初めて見た…
真斗のあまりの真剣な姿に、なにも言えなくなる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 45