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side Masato
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" 真斗にずっと好きだったって言えたら… "
怜衣の言葉を思い返す。
そういえば俺は昔から怜と一緒にいるけれど、怜が誰かと付き合ったり、女の子と仲良く話してたりしてる所を見た事がない。
お互い小さい時から地元のサッカーチームに入っていて、そればっかりだったし、怜衣はもともと人見知りだったから気にした事もなかった。
ほんとにずっと、怜衣は俺の事…
「 ……っ 、」
誰もいない怜衣の部屋で1人、両手で顔を隠した。
熱い…
改めて言われた事の重みを理解して自覚する
俺はずっと彼女がいたし、もちろん男とも付き合った事がない。
正直、男同士の恋愛なんて、テレビや漫画の世界だと思っていた。
テレビではよくそういう人達を見るし、嫌悪感とかはないけれど、いざ自分がその立場になったら、とか考えたこともなかった。
もしこのまま怜衣の気持ちを断ったら…
4年前の突然会えなくなった時を思い出す。
せっかく仲直りできて普通に話せるようになったのに
また離れていくのか?
ふらっと何処かへ行きそうな怜衣を安易に想像できる。
それだけは絶対嫌だ。
怜衣の事は好きだ。
けど、それが恋愛としての好きかどうかと言われると分からない。
けど、どんなに考えても怜衣と離れる方が無理だった。
ずっと一緒にいるのが当たり前みたいなのにそんなの考えられない。
「俺と付き合ってほしい」
もっと怜衣の近い距離で確かめたい。
付き合ってみたら何か変わるかもしれない。
こんなの俺の勝手もいいとこだけど、今はそれしか思いつかなかった。
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