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ないん
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泳ぎ疲れて、眠くなる...こんなに泳いだのも、楽しかったのも久しぶりで、ずっと水の中に浸かっていたい気分だ。人魚だから、住めるっちゃ住めるんだろうけど。
2人で競走したけど、俺もう少しで勝てそうだったんだよなあ。明日も、一緒に入ってくれたりするのかな。
聖夜も忙しいだろうし、明日は従者の人と一緒に入るのかな。兄上と一緒に入れたら、競走できるかもしれない!
「どうしたんだ?いい事でもあったのか」
部屋に戻ってからといもの、こいつは俺の隣から離れない。ずっと、書類を見つめながら難しそうな顔をしている。正直、暇だし退屈だ。なんで、逃げないのかって?腰に手を回されてるからだよ。
たまに、こっちを見て微笑むけど。それ以外は難しそうな顔ばっかで、俺は全然楽しくない。これなら、母上様と一緒の方がずっと楽しい。
「はい!きょう、せいあしゃまといっしょにおよげたことでしゅ!」
ふっと鼻で笑ってよかったなと言ってきた。バカにされてるのかと思ったが、そうでもないらしい。
さっきより、書類を見ている顔が少しは、柔らかくなったと思う。いつも難しそうな顔をしてたら、ブサイクになっちゃいそうだし。まあ、こんなイケメンなんだから、ならないかもな。
夜に仕事するくらいなら、昼間にしとけばよかったのに。俺なんか見てないでさ。
「陛下お食事の用意が整いました。皆様もお呼び致しましょうか」
「あぁ、頼む。それと、晋夜の食事も用意しといてくれ」
「承知致しました」
俺だけ、みんなと違う料理なんだろうな。生まれて、一週間でこんなに育つとは、思ってなかったな。そういえば、この世界に老人と言われる人がいないんだよな。容姿的にも。
そう思うと、この世界に殺される以外の死という概念は存在するのか、とか考えてしまった。聖夜は、よく死刑と言う。それ以外で死なないならどうなってるんだろう。
「はーうえしゃま!ぎゅーしてくだしゃい」
母上様は、俺を抱きしめて何故か泣いていた。俺が泣かせたわけじゃないよな?あたふたする俺に兄上が上品に笑っていた。こいつってこんな笑い方できるんだな。
「晋夜、こっちにこい」
なんだよ。母上様が取られたからって嫉妬かよ。おとなげねぇな。しぶしぶ、母上様のもとを離れて、聖夜のもとへいく。
今日に限って、人が多いな。めっちゃ視線感じるし。俺が何したって言うんだ。
「お前の兄達だ。姉もいるが、女はめんどくさいから、呼ばなかった」
こんなに俺って兄弟いたの!?
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