アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
にじゅーいち
-
真さんの部屋に行く廊下ですれ違ったのは、俺と変わらないくらいの年の男の子だった。その子は前世で俺に告ってきた奴に似ていた。顔もイケメンなまま変わってなくて、ホッとする。
声を掛けようと思ったけど、相手に俺と同じような記憶があるとは思えない。こいつはただ単に、あいつのそっくりさんなだけだ。そう思う事にした。
「俺、従者が欲しいです!ダメですか…?聖夜様」
「そうか…お前は、俺だけじゃ足りないんだな。確かに、俺は子供との遊び方がわからない。やっぱり遊ん出もらった方が嬉しいのか…?」
こいつは何を言ってるんだ。どんどん論点が離れていく。そら、お前は俺と遊べない。それは当然だと思ってる。だから、寂しくもなんともない。あの時間を使って、考え事だってできる。
「聖夜様、あの子って従者さんですか?それとも違うのですか?」
「あの子は、エクスピアシオン帝国第3皇子だ。確か、お前と同じくらいの歳だったと思うが。どうかしたのか?」
「なんでもありませんよ。やっぱり、従者さんより聖夜様と一緒にいた方が楽しいと思ったので、従者さんを執るのはやめます」
久しぶりに、聖夜の顔が笑った。頭を撫でられながら、ながい道を歩く。ところどころで従者に会うが、一々俺の前に出てくる。もう言わないようにしようと思った出来事であった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 58