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急に体を動かせばこうなる事位予想できてよかったはずだ…
この苛立ちは自分に対しての怒りだが リクにバレてしまえば、たちまち勘違いをして更に怯えるだろう。
悟られぬよう、自分を落ち着かせながらリクに話しかける。
「よし、と。このまま座ってて
話より先に足の手当てが先だからね」
リクをベッドに座らせて係の者を呼びに行こうとしたら「ぁッ…あの!」と、リクにしては大きな声で呼び止められた。
振り返って隣に座り「どうしたの?」と聞く。
「……手当てなんて、僕には必要のないことです。
今までも放置していれば勝手に治っていました。」
さっきよりは普通に話せるようになったと思えば……何てことを言うのだろうか。
手当てをしなくていい?そんなはず…………
ーーーーこの時、俺に1つの疑問が生まれた。
「……リク。ちょっと嫌なこと聞くかもだけど、今までどんなことをされてきたの?」
「……鞭で打たれたり…刃物を当てられたり」
「他に何か、えっと…深めの傷を負わされたりは?」
「ぁ……はい………………何度か。」
「どのへん?」
「っと…確かこの辺です。ここと…こことここ。」
……おかしい。何でだ?
リクは
鞭で打たれたとも、
殴られていたとも、
深い傷を負わされたとも、言った。
なのに
なぜ?
なぜ、
リクの体には目立った傷あとが1つもないんだ?
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