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誠意の後押し
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「もしもし?どうしたん?こんな夜に。」
電話の相手は誠さんだった。
俺は泣きじゃくりながら話した。
誠さんと初めて会った時に約束していた人がいた事。いま二人の間で揺れている事。
一通り俺の言葉が終わった後、誠さんが言った。
「あんな?聞いてや?」
「俺はな、悠くんと釣り合うどころか、こうしてTEL番交換して喋ってられるなんて、思ってなかってん。」
「せやけん、俺は今充分、今の時点で幸せやから……俺に構わんと、その人のところに行っておいで?」
誠さんという誠意が、俺の背中を押してくれた。
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