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湖の屋敷に来てから数ヶ月が経った。
相変わらず、俺は表情や感情が乏しいが、それでも少しずつ感情が顔に出るようになった。
最近ではぎこちないながらも少し微笑む事が出来るようになった。
でも、その度に湖が手で口を抑え顔を背けてしまう。
その湖の行動に心が何とも言えない感覚になってしまうのだけれど、この感情は誰にも言えず、結局判らず終いになっている。
「都椰ちゃん!」
「魅於………」
「どうしたの? 何か考え事?」
「何でもない」
「そう?」
そう言うと魅於は今日のおやつの饅頭に手を伸ばした。
つられて俺も饅頭を一つ手に取り、一口齧った。
「あっ!」
ビクッ!!!!!!!!
いきなりの魅於の大きな声に驚き、思わず口の中の饅頭を飲み込んでしまった。
ゲホッゲホッ
「大丈夫⁉」
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