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そうして、どうしたらいいのか分からず固まっていると外で声がした。
『おや。湖様、どこへ行ってらしたので?』
『あっ!湖、おはよー』
『ああ。ちょっと顔を洗いにな』
『そうですか。都椰様がお目覚めになられてますよ』
『わかった』
そこで会話が途切れ、湖が部屋に入ってきた。
「おはよう、都椰」
「……おはよう」
「どうした?早く着替えないと魅於がうるさくなるぞ?」
「着替え……」
「ん?」
「どこにあるか、わから、ない」
「ああ……。都椰の着物はその箪笥の下から三段全てに入っているから好きなのを着ろ」
そう言ったものの、箪笥の中を見て俺は再び固まってしまった。
理由は、何をどう着たらいいのか分からなかったから。
箪笥の中には上等な着物や帯が組み合わされておらず、全て別々に入っていた。
だから、自分で組み合わせなければいけないのだが、俺は何をどう組み合わせたらいいのか分からなかった。
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