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神様に出会う日3*獣人目線*
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これからどうするか…
どこに行くのか考えていると天使…妖精達が近くに寄って来た
それは初めて見るほどの数だった
こんなにいるところは見たことがない
「ツレテイッテアゲル〜ツレテイッテアゲル〜」
「アノコノトコロ〜アノコノトコロ〜」
「あの子?連れて行くって…」
俺が聞き終わる前に妖精達は進んでしまう
「あっ、ちょっと待って‼︎」
「コッチ〜コッチ〜」
「オイデ〜オイデ〜」
俺は妖精達が行く道を進む
歩いて
歩いて
歩いて
何日歩き続けたのか分からない
一体どこに行くのか…
流石に体力的にも精神的にも疲れてしまった
するとどこかの街についたのか建物が増えてきた
暗い路地裏を歩いて行く
「ミツケタ〜ミツケタ〜」
「ココニイタ〜ココニイタ〜」
「見つけたってなにっ…」
妖精達に何を見つけたか聞こうとしたら眩しい光で言葉が止まってしまった
そして暗い路地裏から見えたものは…
黒い髪の緑色の瞳
太陽の光を一身に浴びてこちらを見ている
妖精達がその人を守るように飛んでいて
色鮮やかな
夢でも見ているのかと思うような光景
するとその人が話しかけてきた
「君、大丈夫?」
俺を心配する声
その声は透明感があって
けれどしっかり聴こえた声
俺をまっすぐ見るその人
その時、俺のモノクロな世界が色づいた気がした
なぁ、いるかいないか分からない神
今だけはあんたに願って良かったと思うよ
俺は今日
世界でたった1人だけの
神様を見つけた
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