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〇〇しないと出られない部屋④zmut Ver.
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zmut Ver.
※微グロ注意
状況は劣悪だ。
俺とゾムは、こんな悪趣味な部屋に閉じ込められてしまったのだ。
『どちらか一方の片目を抉り出さないと出られない部屋』
そう貼り紙には書かれていた。
俺は状況を打開するべく、出口を探すも、それは無意味なことだと分かってしまう。
ut「どうすりゃいいか…」
zm「…」
ゾムはただただ、じっと貼り紙を見つめていた。
ut「まぁ、とりあえず出口を探そうぜ(n回目)」
zm「片方の目でいいんやろ?ならさっさと終わらせようぜ」
ut「はあ?俺は嫌だぞ」
zm「ああ、知ってるよ」
そういうと、ゾムは自分の左目に手をあて、そのまま抉りだした。
zm「…っ…!」
ut「ゾム!?」
ぽたぽたと、血が滴る。
ut「なにしてんのや!!??」
zm「…お前、自分の片目失うの嫌なんやろ?なら傷つくのは俺だけでいい」
へらっと苦笑いする、と同時に、ガチャりと扉の開く音がした。
zm「ほら、出ようぜ」
ゾムは自分の服を破り、目に当てた。
ut「…」
zm「…」
ut「なぁ、ゾム」
zm「…」
ut「…」
zm「…結果的に、お前は怪我しなかったやろ」
ut「だけどなぁ…」
ゾムはなんの表情も見せず、先に歩いた。
ut「…ゾム」
zm「…怪我なんて、させたくなかったからさ」
ぽつりと呟く。最近、ゾムは俺に思いがけない言葉を俺にかける。まるで、恋人に囁くみたいに。
zm「俺は大丈夫やで。だから、気にすんなって」
そう言ってるゾムの顔は、苦味など感じさせない笑顔で、心底そう思っているように見えた。
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