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××であることの定義② zmem
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俺は孤独だ。
傍から見れば、友人から好かれているように見えるが、友人とはどこかわだかまりがある。
俺は別に今までそんなことを気にしてこなかった。
そんな俺に、初めて無くしたくない友人ができた。
エーミールだ。
あいつは、今まで付き合ってきた友人とは全くの逆だった。
素っ気なく見えて、実は深く他人のことを考えてくれている。
俺は、そんなエーミールを無くしたくない。
いつしか、ただの友情だったものは、恋情に近いものになって行った。
***
zm「…はぁ」
sp「どうしたんですか??」
zm「んー…」
俺は、居酒屋でショッピくんと一緒に酒を飲んでいた。
zm「エミさんが…結婚してたの知ってた?」
sp「え、結婚してるんすか…!?」
俺も最初そんな反応したわ…
sp「…驚きましたね」
zm「だろ…?」
sp「で、どうすんですか」
ショッピくんは席に座り直し、こちらを向いた。
ショッピくんは、俺のエミさんに対する感情を知っている。
zm「…どうも?」
sp「どうも…って…」
俺はゆっくりとため息をついた。
zm「俺があいつを必要としていても、あいつが俺を必要としてないんやったら…俺は感情を押し付けることはできない」
sp「でも…」
zm「ショッピくんだって、シッマに告白しないの、それからやろ?」
ショッピくんは口を閉ざした。
ショッピくんは、コネシマが好きだ。だからショッピくんとは分かり合え、良い付き合いが出来ている。他の友人とは違く、わだかまりもあまりない。
そんな彼がコネシマに告白しないのは、俺と同じような理由からだろう。
zm「告白するって言うのは…今までと関係が変わるってことや。あいつが俺のこと、友人だと思ってるなら…俺はあいつの友人でいたい」
sp「そう…ですよね」
彼は瞼に影を落とした。
zm「…」
俺もショッピくんも、失うのが怖いんだ…
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