アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
暗殺者日記② zmsp
-
sp「…俺、ネコとか好きなんすよ」
そう言って猫を抱き上げる。
窓から日が差し込む。カーテンが揺れ、彼の笑顔がよく映えた。
ぐっ、と俺は堪える。彼の笑顔がすごく眩しく、あわよくば手を出してしまいたい。
sp「ゾムさんも触りますか?ネコ」
zm「あ…俺は遠慮しときますよ」
sp「…そうですか」
また彼は猫を撫でる。猫は彼の綺麗な指に甘噛みをした。そして手の腹をすぅっと舐める。
俺は息を飲んだ。
俺も猫だったらなぁ。
そんなことを思った。
zm「何してるんですか?」
花壇にしゃがみこむショッピさん。
sp「花の手入れですよ」
手袋をして土を一生懸命いじっている。
可愛らしい花が彼の肩から顔を覗かせている。
zm「へぇ…ショッピさん、花とかお好きなんですね」
sp「はい」
彼が愛らしい表情を見せる。この人のどこが暗殺対象になるような人なのだろう。ただの逆恨みではないか。彼は殺されるような人ではない。
だから、俺は彼を殺さない。
それは、恋から来るものでは無い。今ならあいつの言っていたことが分かる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 33