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しかしそれでも常に高ぶり続けている岡
本にとっては辛いはずで、愛撫などとは無
縁の高取がもし突き上げたならそれだけで
嬉々として達してしまうことは目に見えて
いた。
だからこそ思う。
さっさとイケばいいのに、と。
我慢することなどないだろう。
ただ●棒を突っ込んで突き上げるだけの
行為なのに何が違うのか。
彼にはさっぱりわからなかった。
「あッ、ひぃッ!」
「くッ…」
嫌だと涙声で拒否をする岡本の尖り続け
る胸の突起におもむろに手を伸ばした高取
は遠慮もなくそれを引っ張った。
手は出したが声は出していないだろうと
岡本を揺さぶり続けている島崎の目を見る
が、突起を引っ張られビクッと震えた拍子
に咥えこむ縁の締め付けが強くなったのか
その腰の動きが止まった。
しばらく動かないのを見てとり、あぁイ
ッてしまったのかと深い吐息を吐き出した。
嫌だと涙声で訴えていた岡本は肩で呼吸
を繰り返すだけで、結局そそり立つものか
らは白濁した液体が飛び散ることはなかっ
た。
「チッ、つまんねー…」
自分だって愛撫らしい愛撫もしたことは
ないくせに、そんなことは棚上げで高取は
舌打ちして低い声で呟く。
体内に白濁を受け止めているであろう岡
本はその小さな呟きにピクッと体を震わせ
た。
「高取君っ…?」
視界を奪われたままで、1トーン高い声
が彼を探す。
岡本の中で果ててしまった島崎はもう何
か言うつもりも動くつもりもないようで、
バツが悪いように視線をそらしてしまった。
「高取君…?いるのっ?
こんなの嫌だっ。
僕は君じゃなきゃ嫌だっ。
君が…君が僕を見てもくれないなら、こ
んなの耐えられないっ」
「るっせーよ、変態のくせにっ。
突っ込んでくれるなら誰でもいいだろ。
さっさとイけっ」
まるで懇願するような悲鳴が漏れたのは
視界を奪われて高取の存在が未だにハッキ
リと確認できなかったからか。
それとも絶え間なく続く責め苦がいつ終
わるとも知れずに気が狂いそうになってい
るからなのか。
しかしその縋りつくような懇願は彼を苛
立たせ、今度は岡本の突起に爪を突き立て
て引っ張りさらに捻り上げた。
「あッ、あぁッ…!」
明確な痛みにビクビクと震えた岡本の体
が咥えこんだままの縁ですっかり萎えたま
まの島崎のそれを引きつるように締め付け
ながらずっと天を突いたままの高ぶりから
あっけないほど簡単に白濁を撒き散らした。
「ぁっ…。はぁ、はぁっ…」
放っても萎えることのない岡本の高ぶり
が白濁で濡れながら揺れる。
もっと彼を感じたいと声のするほうへ自
然とその体が傾く。
それを見て茶化したり、或いは勝手に声
を出した彼に文句を言う者はその場にはい
なかった。
高取と岡本との間に流れる空気は、他者
の些細な言動が割って入れるような空気で
はないと誰もが悟っていた。
どれほどに限界ギリギリの体を揺さぶら
れ突き上げられても、彼の存在無しには岡
本が精を放つことはないのだという事実が
超えられない垣根として無言で横たわって
いた。
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