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眩惑=SIDE S=
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ぐちゅっぐちゅっと何度も吐き出された体液を攪拌する音が響き、口の中もどろどろで自分が汚物になっちまったように思える。
全身の感覚は痺れて、脳みそもどろどろに蕩けてわけが分からない。
「……うう…むうっ…ンンっつ……っンン」
「すげえ吸い付いてくるぜ、名器じゃねえ?」
ガヤガヤと周りで何か言っているようだが、俺にはまったく聞こえない。
抉られるたびに全身を揺らして、脳みそが何度も弾けるような快感に溺れる。
爛れるように熱い体を、もっとむちゃくちゃに貫いて欲しい。
激しくかき回して欲しくて、腰を揺すってねだるように押し付ける。
壊れちまった体はいうことを聞かず、むさぼるように男の熱を求めようとする。
ずるっとペニスを突然引き抜かれ、途中で止められた体はぶるぶると震えて、足りないとばかりに穴の淵ははくはくと蠢く。
浅ましすぎる。
ぼやけた視界に入る、夢にまで見た綺麗な鋭い眸をした……長谷川。
赤い髪の男の頭を踏み潰し、綺麗な回し蹴りを繰り出しながら、俺の目の前で華麗に男達を蹴倒していく。
指いっぽんでさえ、俺は動かせないのに。
閉じることさえ出来ない唇から、どろどろとした誰のものかもしれない体液が滴り落ちる。
カッコ……悪ぃ…な……。
このまま消えちまいてえよ……。
熱いし……俺……、こんなになってるのに……体が中に熱をほしいとうったえてる。
消えちまいてえ……。
太い腕に抱き上げられ、車に乗せられる。
誰だ……。
かたかた震える体は止まらない。
心配そうな…顔…。
きたねえ体を見下ろして、ぎゅっと抱きしめる横顔は欲しくてしかたなかった男の顔。
なあ、そんなにさわらねえで……。
綺麗なオマエが汚れちまうから。
……言葉にすらできない。ただ涙が出る。
車が走る音がする。
投げ捨ててくれねえかな。
これが死ぬ前に見せる夢ならいいと思う。
ずっと覚めない夢なら……いい。
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