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微睡み=SIDE S=
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瞼を開くと、頭がぼーっと霞がかっていて、浮遊感のような心地よさと疲労感が一気に襲ってくる。
目線の先には眠っている西覇の綺麗な横顔。
意識を失う前のできごとが、まだふわふわする脳みその記憶からよみがえる。
そっか、セックス……しちまったンだっけ。
クスリも使ってないのに、乱れるだけ乱れまくった気がする。つうか、普通にキモチよかった。
好きなやつとするのは、やっぱり特別だよな。
後始末をしてくれたのか、裸の体はさらさらで気持ち悪くない。
腕を伸ばして、西覇のさらさらの髪へ指を伸ばしてさくっと指を通す。
ぐっすりと眠っている寝顔が本当に可愛い。
メガネないのも可愛いな。
もし、首席取ったら、抱かせてもらおうかな。
そういうご褒美つけてくれねえかなァ。
腕を腰に巻きつけて抱き寄せる。
見た目ほど華奢ではなくて、適度に筋肉がついた体が抱きしめがいがある。
「……しげ……成春さん…目、覚めましたか」
うっすらと目を開いて、ぼんやり俺を見返す表情がに俺は頷く。
「……おう……確かにハンパすんなっつったけど、ヤリすぎだろ。気ィ失うほどすんなよ、終わった後の、なんだ……ええっと、ピロートーク的なこともしたかったし、飯、食ってねえだろ」
ぼそぼそと文句を言うと、ちょっと驚いたような表情を浮かべ、俺を抱き返してくる。
「可愛いことばっか、言わないでください。」
髪をなでられ、頬にちゅっちゅっと唇をあてられて俺は戸惑う。
え、いつ、俺、可愛いこと言った?
どこが、どうで、そうなった?
「だいたい成春さんが、エロ可愛いからいけないんですよ。オレ、結構淡白なほうだと思ってたのに」
あんだけしつこくヤリまくった奴が淡白とか信じられないんだけど。
つか、エロかわいいとか、なんだそりゃ、だ。
「……でもよ…好きな奴とすんのって、ホント、気持ちいいよな」
「……わざと煽ってるんですか?」
ぐりっと太股に押し付けられた、西覇の堅い肉に俺はぶるっと震えた。
「いや…西覇……?もう、今日は……俺ムリ」
「分かってますよ。でも、成春さんも、もっとって言ったんですからね」
不服そうに告げた表情に、俺は色々思い出してカッと肌を熱くした。
「そーだけど、うっせえ。オマエにちんこ突っ込まれてキモチよかったんだよ。悪ィか」
開き直って吐き捨てると、西覇はぐっと抱きしめる腕に力をこめた。
「……嬉しいです」
笑顔で言われると、何も返せなくなる。
嬉しいという言葉が、本当に嬉しくて。
俺は無言で抱き返して、西覇を抱き枕にして目を閉じた。
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