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白い部屋。
床も壁もベッドも全て真っ白に統一して生活感のない部屋。
重い体を引きずって、ベッドから起き上がった。
今日も仕事に行かなければならない。
オープンしたてのサロンは何かと問題が多い。
信頼していたスタッフを店長として配置させたが、なかなか上手く回せないようだ。
平日はなるべくサロンを見に行くようにしていた。
ただ、本業はヘアサロン。
ネイルやリラクゼーション用のオイルマッサージをメインとしたサロンは早々に軌道にのせて店長に運営は任せたいと思っている。
ここを足がかりにして、結婚式場を作りたかった。
山の中の式場。
ひっそりと式が挙げられるように、ホモ、レズ、バイ、トランスジェンダーの彼らが人目を気にせず過ごせる施設。
レストラン、不動産、法律の専門家と話せるような、そんな複合施設まで成長させることが出来れば一番良い。
ここで利益を出すことはあまり考えていない。
利益は他のサロンで出せれば良い。
彼らが幸せな生活が送れるような、第一歩を踏み出すことができるような施設にしたい。
結婚式がない時には、都内のサロンが仕事場。
結婚式のある時には、山の中の式場へ。
スタッフの生活も守りつつ、彼らを祝福したい。
この夢は、一部のスタッフと小夜にしか話していなかった。
オープンさせたサロンは学生向けの安価な金額設定にしたのだが、それ自体は成功したようだ。
大きめの専門学校や短大のある駅前を狙って、暗い色のアウターを着る季節にオープンさせた。
どんな暗いアウターを着ても爪だけはオシャレができる。
若い女性が多いここは、人の来店数的には成功だ。
だが、なかなかスタッフの段取りを含めた教育が行き届かない。
頭が痛かった。
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