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異世界からのサウンド 山下編
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たまによくわからない事を言うことがある。
この前もそうだ。
ピロン。
『俺ね、分かったんだ!俺、たくさん飲めるようにお腹空かせておくね。』
なるほど。
意味不明だ。
ちょうど次のお客様がお見えになったので、適当に返事をした。
『おー、頼んだぞ。』
次の日も、意味不明な事を言われた。
ピロン。
『飲むんじゃなかったって分かったの。よく分かんないけど、痛いの楽しみにしてるね!』
移動中で、ちょうど電車が来たタイミングだった。
『おー、そうしとけ。』
年齢の差なのか、光太郎だからこそのボケなのか分からない。
まぁ、そんなところも可愛いと思うんだから、イカれいてるとは思う。
優しくて弱くて、そのくせ愛情たっぷりで。
愛に飢えていた俺は、その愛の中で幸せを感じている。
好き好きオーラが凄いのだ。
大人になれば、外聞やらなにやらで自分を隠したり飾ったりするものだが、光太郎は真っ直ぐだ。
その真っ直ぐさが眩しくて堪らない。
とりあえず、全部週末に確認しよう。
そう思って、画面をとじた。
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