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メッセージ 2
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なんなんだアイツは!
イライラと爪を噛む。
オイルマッサージだと?
俺以外のやつに体を触らせるなんて10万年早いわッ!
サロンを飛び出して部屋に戻り、エアーベッドを専用の電動エアポンプで膨らましながら、山下は爪を噛んでいた。
選定用に持って帰っていたアロマオイルをいくつか取り出し、エアベッドのそばに並べる。
捨てても良いバスタオルを敷くと、ため息をついた。
光太郎には、早く成人してもらわないと、俺の気がおかしくなりそうだ。
共に生活し、見張っておかないと何をしだすかわからない。
しっかり振り回された俺は、仕事を放り出し家に帰ってきた。シャロンの店長には、申し訳ないことをしたと思う。
可愛い客が入ってきたかと思えば、俺から客を放り出せという指示が入ったのだから。
腹心の友でもある店長は、もとは美容師だ。
シャロンを出店するにあたって、俺と同様にネイルとマッサージの専門学校へ通ってもらった。
手技を学んで、おかざりの店長とならないためだ。
「大丈夫ですよ、オーナーの無茶振りには慣れてますから。」
そう言って笑ってくれそうな気がする。
「オーナー、鼻の下が伸びてますよ。」
と余計な事を付け加えて。
まあ、俺の性癖を知っている奴だ。いつもの一瞬の恋人たちのひとりだと思ったかもしれない。
ずいぶん若いとは思っただろう。
そう、若いのだ。
大人と子ども。
23も離れていたら、頭の中が理解出来なくても仕方のないことかもしれない。
「振り回してくれやがるぜ。」
フッと笑った。
恋に落ちた、俺の負けなのだ。
ピンポーン。
さあ、姫君の到着だ。
ひぃひぃ啼かせて、後悔させてやる。
そう誓いながら、扉を開けに向かったのだった。
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