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エドワードの憂鬱
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次の日も、シンサクが運んでくれた。
その次の日も。
だんだんと外国人に慣れたのか、おどおどとはしなくなった。
そのかわり真っ赤な顔は相変わらずで、こんなに肩を張っていては疲れるだろうと思った。
「休憩ハ出来ているのカイ?」
「はい!」
ふうん。
「そ、そろそろトンプソン様が帰られる時間だと思って、た、楽しみにしていました。」
「ワタシと会うのが楽シミかい?」
「ハイッ!」
おや。
おやおや。
ぽりぽりと鼻を掻いた。
これはアプローチというものだろうか。
いや、まだ相手は子どもだ。
客はたくさんいる。
その客の多くは1泊ばかりだろう。
知らない顔より知った顔のほうが安心するのだ。
「今日ハ、仕事ハ何時にオワル?」
「えっと、20時です。」
「イツモ、ソノ時間カイ?」
ポケットを探り出した。
「えっと、シフトは今週いっぱいこの時間です。来週は入り口に立つので、朝8時から16時までになります。」
詳しく教えてくれるのは、何故だろう?
なんとなく一生懸命なシンサクが可愛くて、悪戯心が生まれた。
「ジャア、来週ハ朝カラ会えるネ。」
「は、はい!いってらっしゃいが言えます!」
ふふ、可愛い。
何故懐くのか分からないが、こういうのも悪くない。
「16時マデなら、食事ニ行コウ。外ナラ、構わナイだろう?」
「え?!あ、はい!!」
そんなわけで、年下BOYのシンサクと食事の約束をした。
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