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新しい、いちにち。
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てんやワンワン!
てんやワンワン!
お皿を片付けるだけなのに、緊張して手が震えるし、みんな綺麗な服を着てるから汚さないように人を避けて歩かないといけない。
「すみません、ウーロン茶ください。」
「は、はい!!」
慌ててお皿をさげてドリンク係の人に、あの人にウーロン茶を持って行ってとお願いしようとしたら、その人が誰だか分からなくなって泣きそう。
どこに行ったの?
デザートビュッフェのコーナーで見つけて、女の人が席に戻るのを待ってからドリンクを注文した。
席を覚える。
服装と顔を覚える。
じゃなきゃ、注文できない。
でも、円卓がいっぱいあってクロスの色も同じだし、みんなどうやって覚えているんだろう。
必死でお皿や空いたコップを下げて、必死で必死で注文を覚えた。
こんなに給仕するのが大変だとは思わなかった。
ファミレスとかレストランとか、こんなのが毎日なんだよね。
働いている人、尊敬する。
「あ、あああ、空いたお皿をお下げしますッ。」
そう言って汚れたお皿を持ったら、腕を掴まれた。
ひぃぃ!!!
顔を上げると、そこには杉さんが優しく微笑んでくれていた。
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