アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
朝の習慣
-
朝起きて、携帯をチェック。
ご飯食べたら、携帯をチェック。
今日は日本の会社に出勤らしい。
どんなお仕事をされているんだろう。
きっと、おれには理解出来ないくらい難しいお仕事なんだろうなって思う。
それに比べて、おれ・・・。
ううん、おれ、頑張んなきゃ。
半人前なんだから、出来ることをコツコツと!!
そう思って、お仕事に向かった。
「松岡さんは18歳だよね。」
「はい!」
今日は、いってらっしゃいませがお仕事。
お客様をお見送りし、タクシーを呼んだり、タクシーに荷物を積み込んだり。
落ち着いた10時。
交代で休憩に入った後、先輩から話しかけられた。
「松岡さんは18歳だよね。」
「はい!」
元気よく答えると、先輩は目を細めて笑ってくれた。
「この仕事は好きかい?」
「はい。でも、英語喋れないし、もともと不器用なので、ちょっと自信なくしてて。」
同期には、大学やホテルマンになるために専門学校に通って就職したお兄さんやお姉さんがいて、なんで自分が受かったのか不思議でならない。
試験も面接と一般常識のテストがあったけど、学校推薦だったからの合格だったのかもしれない。
事実、お兄さんやお姉さんはフロントに立ってお客様の対応を始めており、自分のように昼間だけのお仕事をしているわけではない。英語もペラペラで、カッコイイのだ。
なんか悔しい。
18歳って未成年でもあり、大人でもある中途半端な年齢。
「大丈夫だよ。少しずつ経験を重ねていけば、素敵なホテルマンになれるよ。今は、ただスポンジのように色んなことを吸収していけばいいんだ。」
重みのある言葉に、胸をキュッと押さえた。
「私も高卒で入ったんだよ。でも、英語を必死で勉強して日常会話なら喋れるようになった。松岡さんも大丈夫だよ。」
嬉しい。
「頑張ります!」
そう宣言すると、頷いてくれた。
「お客様との出会いを大切にね。一期一会だと思って、丁寧に対応するんだよ。」
「はい!イチゴいちえですね!!」
たぶん、イチゴのブツブツを潰さないように、丁寧に丁寧に対応するんだってことだよね!
「イチゴいちえ、イチゴいちえ。」
言葉を覚えるために唱えた。
どうしよう!
またレベルが上がった!
ピロピロッピロー。
ゆうしゃはイチゴを手に入れた。
これで頑張れる!
たぶん凄いアイテムだ。
今日、エドワード様にも教えてあげよう。
エドワード様の喜ぶ顔を思い浮かべると、元気が出てきた晋作だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
185 / 872