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果ての先に。 2019年5月17日
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お家の中は、ピカピカだ。
お風呂もトイレも洗面所も、みーんな埃ひとつ無い。
「ごめんな、晋作。明後日から韓国に出張だから、お父さんエドワードさんとは会えそうもないんだよ。」
そう言った父は、日曜の昼ごろに出張から帰って来る予定だ。
「お母さんとお姉ちゃんをよろしくな?」
「うん!」
そんなわけで、木曜からおれがこの家の要だ。
「お母さぁん、台所の窓開けっ放しだったよ!」
「締めてくれたの?ありがとう。」
もう。
不用心なんだから。
家中の鍵をチェックして、腰に手を当てた。
「あと、火の元だよね!」
ガスの元栓を閉めて、もう一度考えた。
コンセント、抜いたほうがいいかな?
コンセントを抜きまくり、翌朝、お米が炊けていなくて笑われたのは金曜の朝のことだ。
もう今夜は失敗しないっ!
炊飯器のコンセントに、「米」と書き込んだ。
「ブハッ!ダサッ!」
「お姉ちゃん、うるさい。」
「えー、新作買ってきたのに 欲しくないんだ?」
お姉ちゃんの手には、スケスケのランジェリーが握られていた。
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