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果ての先に。 2019年5月18日
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今日は、抱かない。
そう決めながらやってきた。
今夜は松岡邸へ泊まるからだ。
セックスは、体の不調を誘発する。
まだ数回しかやったことのない未熟な体は、セックスをするとしばらくの休息が必要となる。
程度にもよるが数時間から翌朝まで。
そうなれば、松岡邸の皆さんもシンサクの不調を感じ取り不安に思われるだろう。
だからこそ、今回はセックス抜きだ。
そう思って健全なデートを計画していた。
「エドワードッ!」
うさぎのように飛び跳ねて、わたしに抱きつくシンサクの唇を堪能した。
1週間ぶりの柔らかな体は、とても抱き心地が良い。
しっくりと馴染む感触に、いつまでも抱いていたい気持ちに苛まれる。
「楽しみにしていました。」
「ワタシモダヨ。」
顔中にキスの雨を降らせると微笑んだ。
「サア、デートニ出掛ケヨウ!」
「はい!」
そして発情した雛鳥を抱えて、わたしは悶絶することになる。
※ ※ ※
「わぁ!ボートなんて久しぶりですっ。」
ゆっくりと過ごしたくて、公園でのデートを選択した。
シンサクがはしゃいでジャンプしている。
「ね、後で乗りましょう?」
「今デナクテ イイノカ?」
シンサクはちょっと考えて2回乗りたいと言ってきた。
最初はノーマルな手漕ぎボートだ。
「おれ、動かします!」
オールを手渡すと、シンサクは喜んだ。
「いっきまーす!」
・・・結果、わたしが動かした。
面白いことに、一箇所から動けないのだ。
ぐるぐると一箇所でボートが回る。
なんとも情けない動きに、笑いが止まらなかった。
「きょ、今日は右回りの日だもん!」
「ブフッ。真ッ直グ進ム日ハアルノカイ?」
「あ、あります!たぶん!」
ブフッ。
可愛い拗ね方に、笑みが止まらない。
池の中央に動かして、シンサクの手を引いた。
ふたりでボートの中で横になる。
青い空を見上げて、ボートの揺らぎに身を任せた。
ド、ドキドキしちゃう。
エドワード様に引かれて、ボートに横になった。
青い空と、エドワード様の完璧な姿に、胸が高鳴った。
やっぱり、カッコイイ・・・。
ギュッと胸を掴んで、頬をすり寄せた。
背中をゆっくりとぽんぽんされてウットリする。
「アハハッ!さっちゃん、がんばれ!さっちゃん、がんばれ!」
子どもの楽しそうな声に微笑んだ。
憩いの場で、大好きな人に抱きしめられて空を見上げる。
幸せで、額をグリッとすり寄せた。
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被害状況の中継をみて驚きました。
余震が続く状況だと思います。
安全確保につとめてください。
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