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果ての先に。
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ほかほか、つやつや。
エドワード様の後に、お風呂に入った。
いつものお風呂が特別な気がして、いつもより長く湯船に浸かった。
ふふー。幸せ。
お布団はおれの部屋でいいんだよね。
お布団を並べて敷きたくてウキウキしながらリビングへ戻った。
「必ず約束して。籠の中の鳥にはしないと。」
お母さんの真剣な声。
びっくりして足が止まった。
「約束シマス。」
エドワード様も硬い声で話していた。
かごのなかの、とり?
晋作の頭の中で九官鳥が鳴いた。
とりって、鳥さんだよね?
「時ガ来タラ、オ願イニ伺イマス。」
トキが来たら?
トキって、あのトキ?
白い羽を広げた姿が目に浮かんだ。
「主人がきっと泣くわ。親子そっくりで優しくて涙脆いの。」
トキが?
んん?
鳥は親子おんなじ顔をしてるイメージだ。
あれ?
何の話をしているんだろう。
「・・・シンガポールノ仕事ガ落チ着イタラ、改メテ今後ノ身ノ振リ方ヲ考エマス。」
今度は鶴の恩返しが浮かんだ。
身の振り方って、羽根の動かし方ってこと?
頭の中に、九官鳥とトキと鶴が共存しだした。
かーごめかごめ。
かーごのなーかのとーりーはー
ばさばささっ
ばさばささっ
羽根がぱたぱた動いている。
ん?
ま、いっか。
とりあえず、お水を飲んでから お布団敷くのだ。
「お母さん、お風呂あがったー!」
「美沙子に入るように言って。」
「はーい。」
エドワード様が優しく微笑んでくださっている。
それだけで、すごく幸せ。
今日はお布団を並べて寝るんだ。
ずっと夜中一緒なのだ。
ふふふー。
階段をあがりながらニヤケてしまう。
すっごくすっごく幸せ。
今夜は独り占めするのだ。
晋作はウキウキしていた。
そして美沙子もまた、ウキウキしていた。
グフッ!
この壁の向こうでイチャイチャするのよ!
色んな意味で幸せを感じているふたりは、日本の未来を担う可愛い子どもたちなのです。
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