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初めての挑戦。
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そんなわけで、空港に迎えに来てもらった車に乗って移動している。
「シンサク、勉強ハ楽シイカ?」
「はい!杉先生は分かるまで教えてくれるので、色々覚えて楽しいです。」
良かった。
週に2日でお願いしているが、足りているだろうか。
「ソウイエバ、歌ヲ詠ンダソウダナ。」
「はい!おれ、がんばりました。」
侘び寂びの世界は素敵だ。
日本の情景が浮かんで、心が洗われる。
「ドンナ歌ヲ詠ンダノカイ?」
「え、披露していいんですか?」
トオルの事を気にしているようだ。
恥ずかしがることも無いだろう。
優しく頬をくすぐった。
「是非、聴キタイ。」
へぇ。
ぽちゃぽちゃ坊ちゃんは、俳句を詠むのか。
意外な趣味にトオルは驚いた。
その年齢で俳句は渋い。
だが、日本人会の中で俳句サークルがある。
こっちに来た時に友だちが出来やすくなる趣味は良いことだと思った。
さて、お手並み拝見だな。
そこで披露された歌でトオルは心底ぶっ飛んで、握ったハンドルを引き抜きそうになった。
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