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いよいよ、明日!
大輔さんの家に泊まりに行く。
あれから毎日やり取りをしていて、ちょっとだけ彼の事がわかってきた。
仕事は、とっても真面目。
そして、お昼ご飯を食べる時間も、晩御飯を食べる時間もびっくりするくらい不規則。
お客様相手だからね、仕方ないよ。
とか
慣れた。
とか
そういうメッセージを貰うけど、やっぱり不規則なら不規則なりに栄養バランスの取れたものが必要なんじゃないかな?
そう思って、実は明日の晩御飯をつくるつもりで料理を仕込んでいた。
だって、キッチンに何があるのか分からないから、レンジで温めればいいようにしておかないとちょっと怖い。
ピロン。
『明日は迎えに行くから、家で待ってるように。』
びっくりした。
『俺、ひとりで行けるよ?』
『ダーメ。未成年の子を預かるんだから、親御さんにご挨拶してから。』
最低。
お母さんに大輔さんと会わせたくなかったのに。
『ぜったい?』
『ぜったい。じゃないと、泊まりに来ちゃダメ。』
ここでも未成年のせいで自分の好きに出来ないのか。
全部!保護者の了解がいる。
大人になりたい。
『わかりました。待ってるね。』
文面をみて吹き出した。
絶対に、いまは膨れっ面だ。
だが、仕方ない。
お預かりする以上、親の承認は必要だった。
『たぶん、20時頃になると思う。メシどうする?』
『大輔さんのお部屋で食べたい!』
『じゃ、途中で弁当買って帰ろう。』
『うん!』
ふっふっふ、弁当買わなくていいもんね。
俺、作るもんね。
大輔さんの喜ぶ顔を思い浮かべてニヤけた。
今では、だいぶ小夜さんのことを思い出さない。
かわりに大輔さんのことを考える時間が増えた。
大人で。
格好良くて。
憧れる。
明日が楽しみで仕方なかった。
あ、服!どんな服着よう!
冷蔵庫の扉を閉めて、慌てて二階に駆け上がった。
大輔さんの前でへんな格好はしたくなかった。
ううーん。
クローゼットを開けて服を選びながら、顔がニヤける。
お泊り用のパジャマ、綺麗なやつあったっけ?
誰かの家に泊まるなんて初めてだ。
わくわくするし、夜更かししていっぱい話したいし、凄く嬉しい。
光太郎はうきうきしながら、明日の準備をするのだった。
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