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大人の階段 光太郎編
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大輔さんが車で送ってくれて、幸せな気分のまま、2階の自分の部屋にあがった。
ふと思い出したのは、セックスのこと。
事前に知識として知ってたほうが良いよね。
そんなわけで、小夜さんに電話した。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。相談があるんだけど、聞いてもらえないかな?」
そう言うと快く聞いてくれた。
『いいよ、なぁに?』
いざとなると、セックスって言葉が出てこない。
恥ずかしくて、照れちゃうし、聞けないよね?
「大人の階段って、いつのぼったの?」
『ハタチになってからだよ。』
そっか、不純同性交遊ってやつだもんね。
てことは。
「じゃあ、俺、早いのかな?」
『うん、早いと思うよ。』
んー、でも今更、セックスしたくないですって言えないし、言いたくない。
だって、凄く興味あるもん。
「そっか。最初、辛かった?」
大輔さん、ちょっぴり痛いって言ってた。
『ううん、ふわふわして気持ちよかった。』
そっか、ふわふわするのか。
わかる、キスされてるだけで、ふあふあしちゃうもん。
来週からレッスンが始まるけど、ふあふあが強烈になるのかな?
「痛かったりしないの?」
『特には大丈夫。でも、最初は少しだけにしなよね?』
「うん、少しだけね。」
『たくさんだと、後が辛くなるからね?』
後が辛いって、後遺症的な感じがあるのかな。
「・・・そっか、そうだよね。」
何事も適度な感じが良いんだよね、きっと。
だって、俺、ハジメテだし?
『ねぇ、光太郎くん。お付き合いは順調なの?』
「うん!順調だよ!」
今日もいっぱいキスしてきた。
いっぱい抱っこもしてもらって、一緒にアクションの映画も見た。
ポッキー食べさせてあげたら、俺の指まで齧られてゾクってした。
なんか、幸せ。
『同級生とかかな?』
「違うよ、年上なの。」
年上で、格好良くって、ちょっとイジワルで、大人なの。
『無理矢理とかダメだからね?』
「大丈夫、そんなことしない人だよ。」
たぶん。
大事にしてくれるって言ってくれた。
『ハタチになってからだよ?』
「うーん、わかった?」
でも、俺、大人の階段のぼりたい。
「で、具体的に何をするの?」
『飲むんだよね?』
え!!
つまり、お互いのを飲む感じ?!
「そうなんだ。」
電話を切って小夜は首を傾げた。
光太郎くん、大丈夫だろうか。
飲酒はハタチになってから!なんだぞ。
今度、会ってちゃんとお話しなきゃ!
ピロン。
『今度ちゃんと会ってお話しよう。大事なことだから、明日にでも会えないかな?』
わ!お兄ちゃん、優しい!!
『うん!色々教えて欲しいことがあるから、駅前のファミレスで待ち合わせしよ?』
『いいよ、仕事終わり次第、行くからね。』
『うん!』
そんな月曜の夜のお話。
とりあえず、小夜も光太郎も幸せです。
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