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嫌な予感 大輔編(ここからは大丈夫です)
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そういうわけで、世の中を渡ってきた俺は、自分の勘は大事にしている。
変だと思ったときは、大抵当たる。
そして、悪寒がした時は、かなりの危険信号だ。
とりあえず、この信号は。
「光太郎、変わったことはないか?」
『変わったこと?・・・うーん、ないかな。』
そんなはずはない。
「いまどこにいるんだ?」
『前に好きだった人の彼氏さんの車だよ。』
ほらな。
予感的中。
「会ってきたのか?」
『うん。お話してきた。あ、お兄さん、そこの角で大丈夫です。』
なーにが、そこの角で大丈夫だ。
大丈夫じゃねーよ、ばーか。
『ありがとうございました。気をつけて帰って下さいね!』
怒りたいのを堪えた。
「おい、小僧。来週の月曜、楽しみにしとけよ。」
「うん!大輔さん、ありがとう。」
ありがとうじゃねーよ。
イケない地獄に落としてやる。
ふつふつと怒りが湧いてくる。
それを知らないのは、光太郎だけ。
無邪気に笑う光太郎には、仕置きが必要だ。
ふふん、大人をなめんなよ。
静かに怒ることの恐ろしさを教えてやる。
とはいえ。
「あのね、大輔さん。」
「なんだ?」
「だーいすき。」
ほら、戦意を削ぐ。
いやいや、躾なければ。
ほら、製造業やサービス業で3Sってあるだろ?
整理・整頓・清潔ってやつ。
これ、
サディスティックに・躾て・叱るって、光太郎にはピッタリじゃねぇか?
みとけよ、そんなヤツに会いに行かれて平常心でいれるほど懐深くないんだ。
それだけ光太郎にハマってるんだからな、自覚しろ、ばーか。
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