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メッセージ 後日談
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パタン。
目の前で閉まった扉。
大輔さんは、俺のために仕事場から来てくれた。
光太郎は、まだ薔薇の香りが強く漂うリビングで、ぼぅっと扉を見つめていた。
握らされたのは、お父さん犬のキーホルダー。
ここのお部屋のスペアキーが下がっている。
ふふ、いつでも来て良いって言われた。
嬉しくて胸に抱きしめる。
洋服は着たものの、まだ全身が熱くて仕方がない。
オイルマッサージって、こんなに強烈なものだったなんて知らなかった。
危ない。
このままシャロンでマッサージ受けてたら、ひとりで善がって恥ずかしいことになっていた。
ピロン。
『お客様、次の予約は如何なさいますか?』
ふふ。
こんな凄いの、大輔さん以外にされたくない。
『ぜひ、よろしくお願いします。山下大輔さんを指名で。』
だよね。
凄く幸せ。
ふたりでイッて、ベッドに倒れこんだとき、愛された感が凄かった。
マッサージでこんなに気持ち良くなっちゃうんだから、本当のセックスってどんなに凄いんだろう。
ピロン。
『承りました。』
次はいつしてもらえるんだろう。
腕を触ると、すでにツルツル艶々になっている。
大輔さんに綺麗にしてもらって、大輔さんに抱いてもらう。
なんだか自分が大輔さん仕様になっていっているようで嬉しかった。
体は重だるい感じだけど、心はふわふわ、夢心地。
緑のラグに、こてんと横になる。
幸せだな。
そう思いながら、そっと目を閉じたのだった。
※ ※ ※
家に帰ると、光太郎が緑のラグの上ですやすやと寝息を立てていた。
ため息と同時に笑いが出てくる。
全く、コイツは。
可愛いやつめ。
しかし親御さんが心配しているだろう。
「おい、起きろ。」
「ん・・・、だいすけさ・・・すき。」
寝起きの台詞まで可愛い過ぎる。
もうマジで食っちまうぞ。
「おーきーろ。」
「いででででッ!」
耳を引っ張るとバチッと目が開いた。
「あれ?!大輔さん??・・・いま何時?!」
「9時だよ。ずっと寝てたのか?」
「うん・・・ちょっとのつもりだったんだけど。」
ため息をついた。
携帯を取り出して、耳に当てる。
「夜分に申し訳ございません。山下です。・・・実は光太郎さんがうちで勉強をしているうちに寝ていたようでして、いまわたしも家に帰って来たものですから。・・・はい、はい、・・・いえ、もし外泊の許可を頂けるようでしたら、今日は泊まらせてしまってもよろしいでしょうか?明日は責任を持って学校へ送り出しますので。・・・はい。・・・はい。」
泊りの交渉だ。
本当は頻繁には使いたくないが、仕方ない。
いまから送り届けたら、ここに戻るまでに23時を超えてしまう。
今日は余計な体力を使ったから、メシ食って寝てしまいたかった。
電話を切ると、光太郎が心配そうに見上げている。
髪は寝癖がついて、アンテナができていた。
アンテナを引っ張る。
「いててっ!」
「何度も使える手じゃねーからな?普段はちゃんと帰れよ?」
「・・・じゃあ?」
「お泊りだ。ほら、メシ買いにいくぞ!」
「わん!」
未成年との付き合いはなかなか大変だ。
だが、癒され具合も半端ない。
いまだって腕に掴まって見上げてくるのだ。
「おかえりのちゅーしたい。」
「しょーがねーな。ただいま。」
「おかーえり!ちゅ。」
たまんねぇよ。
今度、ふりふりのエプロンつけてやらせてみよう。
可愛いケツが半分見えるやつ、買わないとな。
ま、ガンガン掘りたいから、からだが馴れるまでは我慢だな、ちくしょうめ。
「セブン、ファミマ、ローソン、どこいく?」
「大戸屋!」
「選択肢にねーだろ、ばーか。」
そんなお前が大好きだよ、ばーか。
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