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バレンタインの約束 ※
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可愛い光太郎からメッセージが届いた。
ピロン
『大輔さん、お仕事お疲れ様です。今日、お家で待ってても良い?』
今日は14日。
特に俺の担当客は入っていなかった。
『いいよ。帰りは送るから、親御さんにそう話しておいて。』
3月2日から4日まで、泊まりの許可はすでに貰っている。
悪いから無理だという父親を説得するのは大変だった。
それまでは、つとめて品行方正でならなければならない。
『いつもありがとう!』
今日はキットカットをお客様の会計時に渡して見送る特別な日。
きっと光太郎もバレンタインだから家で待っていたいと言うんだろう。
何となく、手作りしてくれている気がする。
柄にもなく心が浮き立った。
副店長に最後の店じまいをお願いして店を出たのは17時だった。
学生と付き合うと、帰りの時間が気になって仕方がない。
それでも、光太郎との付き合いをやめる気にはならなくて、これが最後の恋になればいいなと思っていた。
駅の改札を出て、足早に家路へ向かう。
自分の帰りを心待ちにしている恋人のことを思えば寒さなんて感じなかった。
「ただいま。」
「お帰りなさいッ!」
飛びつくようにして迎えてくれた光太郎が可愛くて仕方なかった。
抱き寄せると、何となく甘い匂いがする。
「ちゃんと親御さんには言ってきたか?」
「もちろん!」
手を引っ張られて、光太郎スペースへ連れていかれた。
緑のラグの上に胡座をかくと、光太郎がちょこんと前に座った。
「あのね、あのねっ。」
あぁ、可愛い。
食っちまいたい。
「大輔さん、好きっ!手作りしたんだ!」
ぶは。
ラップで包まれた、色気もへったくれもないチョコレート。
ラップを開くと歪な形をしたトリュフが並んでいた。
「光太郎、ありがとう。」
「はい、あーん。」
光太郎が指で摘んで、その手作りチョコを口に入れてくれた。
とたんに広がる、チョコの芳醇な香り。
「ん、美味い。」
「ほんと?良かった。」
嬉しそうに膝立ちして喜ぶ姿は、もう犬にしか見えない。
「ほら、お返しだよ。」
ぽいっと口にチョコを放り込むと、すかさず光太郎に口付けた。
舌を絡めながら、ふたりの間でチョコレートをじっくりと溶かしていく。
くちゅくちゅと鳴る音に、光太郎はぴくぴくと反応していた。
「ふっ・・・ん、んっ・・・。」
必死についてくる様は、嗜虐心を煽る。
「舌、だしてみな。」
チョコレートの色に染まったエロい舌を、音を立てて啜ってやる。
「んっんっ・・・!!」
真っ赤になった頬を撫でて、首へとおろした。
シャツを剥ぎとり、放り投げる。
快感を教えた乳首がピンと立ち上がっていた。
「光太郎、見てみろよ・・・ここ、ホシがってる。」
すぐに手で溶けていくチョコを、その乳首に押し付けた。
「やっ!あぁん!!」
ぐりぐりと押し込めて、赤い乳首を茶色に汚していけば、もう光太郎は虫の息だ。
我慢できずに、腰を俺に擦り付けてきた。
「脱げ。」
勃ち上がったソコが邪魔してジーンズが脱ぎづらい様子を見ながら、もうひとつチョコレートを摘んだ。
ぐりぐりと、もう片方の乳首に塗りつける。
チョコで汚れた指を光太郎の口の中に突っ込んだら、嬉しそうに ちゅうちゅう吸い出した。
「美味いか?」
「んっ。」
夢中で吸う指を引き抜いて、ようやくジーンズの脱げた下半身に褒美をやった。
チョコ味の乳首を舐めながら、ソコを擦り上げていく。
「あぁん!!んっんっんっ!!」
乱れる様が、色っぽい。
髪を振り乱して、ぐちゃぐちゃになっていく。
こんなに感じてくれるのは、気分がいい。
日月とレッスン5の予定があるから、酷く追い立てはしないが、もうすぐ最高の俺仕様のカラダが出来上がる喜びは大きい。
今度の日曜と月曜の2日間かけて、ケツを慣らしていく。
痛くないように、欲しくて欲しくて堪らなくなるように、じっくりと拓いていくつもりだ。
光太郎にとって、初めてのセックス。
女も抱いたことのない無垢なカラダを、俺のモノにする。
狂っちまうくらい、最高の夜にしてやるからな。
卒業式の翌日から、抱いて抱いて、抱き潰す。
セックスの気持ち良さと、セックスの安堵感と、与えられる愛の深さをじっくりと覚えてもらうのだ。
「やぁ!出るッッ!!」
勢いよく飛び出した精液は、光太郎の顎を白く汚した。
ビクビクと、自分勝手に動くソレが堪らなく可愛い。
荒い息を吐く光太郎の頭をするりと撫でて、風呂のスイッチを入れに立った。
24時間風呂、入れようかな。
半ば本気のリフォーム計画。
いつでも好きな時に湯船に浸かれるのは、とても魅力的だ。
だって、いつでも光太郎を風呂に入れてやれる。
「一緒に入るぞ。」
「うんっ。」
ホワイトデーは何をあげようか。
「お前、甘くて美味いな。」
「ふふ、チョコまみれだよ。」
甘い口付けをひとつ。
うん、やっぱり甘い。
クセになりそうだ。
「好きだよ。」
バレンタインデーの告白には、愛の囁きのお返しだ。
とたんにベタベタな体で抱きついてきたが、今日は俺は機嫌が良いんだ。
許してやるよ。
「大輔さん、好き。ちゅーして?」
ほら、こんなに可愛い光太郎のやる事だからな。
全部許してやるのだ。
「ほら、石けんつけんぞ。」
「うん!」
バレンタインの約束。
『今日、お家で待ってても良い?』
これが毎年恒例になりますように。
そしていつか、
『今夜の晩御飯はシチューだよ。早く帰ってきてね。』
こんな風に、一緒に住むことができますように。
「好きだよ、光太郎。」
そう、大好きなんだ。
実はな。
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2019年2月14日 大輔と光太郎の夜。
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