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レッスン ※
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唇が、体に這わされる。
ぴちゃぴちゃと音を立てて耳を嬲られて、もうイッてしまいそう。
下半身を押しつぶすように体重のかかった体は、熱くて熱くて溶けてしまいそう。
溢れる吐息に、口を閉じることができなくて。
大輔さんの手入れのされた綺麗な指が、その口の中に入ってきた。
「指、綺麗。」
前、そう言って握った指。
「商売柄、綺麗にしとかないとね。」
美容師さんで、ネイリストで、オイルマッサージの施術師で、お店のオーナー。
何でも出来る、スーパーマン。
大人で、ずっと先の事を見てて、意地悪で、そのくせ俺には甘くて。
弟さんを早くに亡くした、寂しい人。
好き。
毎日まいにち、好きが強くなる。
こうして裸の体を重ねて、まだ繋がってはいないけれど。
繋がりたくて繋がりたくて。
レッスンをおねだりした。
舌をその綺麗な指で挟まれて引っ張られる。
その意地悪な動きでさえ、好き。
「あぁーっっ!」
俺のソコが大輔さんに咥えられる。
指のせいで、閉じれない唇から唾液が溢れて流れていく。
大切な、大輔さんの指。
歯を当てないように気をつけて、蹂躙されるままに。
彼の手は、魔法の手。
素敵な素敵な、魔法をかける。
もう、ぐちゃぐちゃ。
両足を大輔さんの肩に掛けて、引き寄せる。
気持ち良くて気持ち良くて、死んでしまいそう。
大好きな指が、俺の口から離れていく・・・。
「待ってっ!」
離れていく手を掴んで、お姫様にするようにキスをした。
びっくりした顔をした大輔さんに微笑んだ。
「大輔さん、好き。凄く、好き。」
胸が熱くなった。
俺の手に、笑っちまうが騎士のようにキスをする光太郎が、ひどく男前に見えた。
俺の好きと、光太郎の好き。
好きが重なって、窒息しそうだ。
肩にかかった足を外して、光太郎の唇にキスを落とす。
「お前に堕ちたよ。もう、光太郎しか要らない。お前の事が大好きだよ。」
囁いて抱き締める。
汗でしっとりとした熱い肌が、光太郎との隙間さえ埋めていく。
「すき。」
拙いキス。
そんなお返しが、俺を生かす。
光太郎と出逢ったことの奇跡を感謝した。
「・・・お前とココで繋がりたい。準備していっていいか?」
「うんっ・・・もう、早く繋がりたいよっ。」
頭を抱えてキスする。
可愛くて可愛くて、泣きそうだ。
「本当に、抱いちまうぞ。」
「うんっ。」
今、抱いてはいけないことはわかっている。
今夜は家に帰さないといけない。
本気で抱いたら、光太郎は一歩も動けなくなるだろう。
そんな状態で、帰せるわけがない。
わかっている。
わかっているんだ。
あと少しの我慢。
あと少しだけ。
負担の大きい性行為。
そして、ソコを使うのは初めての子だ。
行きずりの、ヤリマンとは違う。
初めてをもらうのだ。
グッと自分の手のひらに爪を立てて耐えた。
理性が焼き切れそうな葛藤に、眉を寄せる。
「・・・どしたの?」
寄せた眉間にキスされた。
「お前を食っちまいたくて仕方ねぇよ。」
「ふふ、食べて?」
ほら、誘惑する。
「今日は・・・泊まれないからな?」
「うん・・・。」
哀しそうに見上げられて、キュンときた。
クッソ、大人同士の約束が恨めしい。
「・・・早く一緒に暮らしてぇよ。」
「俺も、早く大人になりたい。」
手を合わせて引っ張り上げた。
「卒業式、見に行ってもいいか?」
「うん!」
俺の、光太郎。
大切な恋人の晴れの日。
「翌日はうちに泊まるからな?ぜってぇ離さない。」
「うん!!」
その日の為に。
「これよりレッスンを開始する。」
光太郎を骨抜きにする。
ココを使う恐怖を無くして、ただただ快感を追えるように。
そう言って、ゆっくりとベッドに張り付けた。
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