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その先に。
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家に戻り、抱きしめられながらテレビを見た。
すぐにレッスンかなって思ってたけど、お腹が落ち着くのを待つんだって言われて、逆に心は落ち着かない状態で。
テレビの映像を見ているんだけど、さっぱり頭に入ってこなかった。
時折、耳を噛まれては顎をくすぐられる。
なんだか、すでに愛撫が始まっているようで、すごく恥ずかしい。
まだ明るい昼間、囓られては反応する体をビクビクと震わせて、抱きしめられている腕を必死で掴んだ。
ひとつの番組が終わったころ、大輔さんが錠剤を持ってきた。
前にも飲んだことのある、それ。
いよいよなんだなって、そう思った。
ゆっくりと、水と共に体に落ちていく薬。
愛されるソコが綺麗になるのを待つ。
この前されたお薬を使わない方法は、恥ずかしくて死にそうになった。
だから、多分気を使ってくれている。
その時に言われた。
俺はココがどんな状態であろうとも愛することはできるけど、初めてのセックスで汚い状況の思い出は嫌だろ?
だからな、これは最初だけ。
お前がセックスに慣れてきたら、薬は使わないよ。
でも、使わないと汚いよ?
汚くなんて無いさ。
お前の気持ち次第だ。
薬は体に負担がかかるから、俺は使いたくねぇ。
今日は初めてのセックスをする。
この前、ココに大輔さんの指を受け入れた。
今日は、いよいよ大輔さん自身を受け入れる。
ドキドキして、堪らない。
「どうした、気分が悪いのか?」
首を振った。
「緊張、してきた。」
不安そうに見上げてきた顎を掬って唇を落とした。
「大丈夫だよ、お前はマグロになっとけ。」
「マグロ??」
俺の想像のマグロは、テレビでやってるセリの状態。
シューッと投げられて、「はい!いくらいくら?!」とかって帽子被った人が枯れた声で叫んでる。
えっと、
「こんな感じ?」
ピンッて手足を伸ばして横向きになると大輔さんが爆笑した。
「おまっ・・・!!可愛いなぁ!!」
アホすぎて、一周まわって可愛さがやってくる。
よくぞ、この情報社会にエロ無知で生きてこれた。
ほのぼのとするわ、コイツ。
引っ張り起こして、膝を跨らせた。
ぴったりと抱きしめて幸せを堪能する。
奇跡の出逢いだぜ。
スンスンと光太郎の髪の匂いを嗅ぎながら、薬が効いてくるのを待った。
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