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本編1000ページ超 記念
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この日、俺と光太郎はドライブに出かけた。
今日は菜の花の咲き誇る千葉へと向かう。
途中、信号待ちをしていると不思議な通行人がいるのに気付いた。
「大輔さん・・・あの人、宝の地図を持ってる。」
ブハッ。
通行人はどう見てもクロスワードパズルを解きながら歩いているのだが、光太郎には宝の地図を見ているように見えたらしい。
「なんで?」
震える腹筋を宥めながら聞いてみた。
「ほら・・・歩いては立ち止まって何か書いてる。あれって、歩数を書いていってるよね!」
流石、光太郎。
なるほど、あれがそういう風に見えるのか。
「あー・・・つまりだな。北の方角に30歩。西の方角に50歩的なやつか?」
「そう!絶対、宝探ししてる!」
いやはや、素晴らしい。
光太郎特有の才能だ。
案外、絵本作家とか向いているような気がする。
「すげぇな、お前。」
「えへへ、でしょ?」
本当に凄い。
その想像力に脱帽だ。
「徳川の埋蔵金かな?あの人、発見しちゃうのかな?」
光太郎の誕生日には、古地図をあげよう。
そして、適当に記しをつけてプレゼントするのだ。
ご褒美は何にしようか。
無事、その場所にたどり着けたら、なんでも好きなものを買ってあげよう。
いつまでも少年の心を持った光太郎が眩しかった。
「俺も宝の地図を持ってたらどうする?」
「一緒に探す!でも、ガイコツに襲われたらどうしよう?」
ふ。
想像して怖くなったらしい。
「言ったろ?俺が光太郎を守るって。」
そういうと、嬉しそうに腕に掴まってきた。
おいおい、運転中。
ま、いっか。
「海賊に襲われても?」
「おう。」
よほど嬉しいらしい。
「幽霊でもゾンビからでも、守るさ。」
お前のいない世界は、もう息でさえ出来なくなる。
「大輔さん、キスしたい。」
可愛いことを言われて股間が疼いた。
やっぱりうちの光太郎がピカイチ可愛くて、ピカイチ エッチだ。
そんな光太郎を何より大切にしたくて、そろそろ自分の過去の清算をしないといけないなと思う山下だった。
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