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後日談
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眠い・・・。
朝から起き抜けに、いっぱい喘いだ。
いっぱいイカされて、ヘトヘト。
朝ごはんを近くのファミレスで食べたけれど、あんまりにも疲れすぎて、お味噌汁の器に顔を突っ込みそうになってエドワード様から額を押さえられた。
「シンサク、良イ子ダカラ勉強スルンダゾ。」
「はい、てぃーちゃー。」
さて、どうしたらいいものか。
会社に到着し、パソコンを開きながらトオルに聞いてみた。
「馬鹿ヲ改善スルニハ何ガ良イ?」
「無理でしょ。」
チッ。
「一番良いのは優秀な家庭教師をつけることだよ。」
家庭教師ねぇ。
トオルをチラリと見る。
ダメだ、トオルはシンサクを食う。
ため息がでそうだ。
馬鹿で可愛いのも良いが、勘違いで走り出す傾向がある。
しかもあの耳は、precious をプレステと聞こえる馬鹿丸出しの耳だ。
シンサクにホテルから東京駅まで行くまでのルートを尋ねたら、ここが駅だと言い放つ馬鹿タレなのだから、根性を入れて知識を叩き込むしかない。
Amazonで英語ドリルなるものを見つけて、カートに入れた。
とりあえず、物の名前を完璧に覚えさせる。
次に天気、気候。
次に感情。
単語でもいいから、聞き取れて話せるレベルにしていこう。
シンサクの発音のdesk、bedは違うものに聞こえた。
・・・なるべくワタシとの会話は英語にするか。
シンガポールの経営を任された会社以上に、恐らく大変。
日本語、英語、必要なら数学、国の文化。
コツコツ、と机を指で叩いた。
いっぺんには覚えられないだろうが、まずは日常会話が出来る程度に。
「エドワード、にやにやして気持ち悪い。」
「トオル、煩イ。」
にやけていたらしい顔を真顔に戻した。
困ったといいつつ、やはりシンサクのことを考えると幸せな気持ちになるらしい。
まあ、いい。
家庭教師が必要なら、ワタシがなろう。
ピロン。
『エドワード様、山へはいつ頃行きますか?』
ああ、そうだった。
富士山に行かねば。
山開きは確か7月だったはず。
『7月に3日ほど連続で休めるか?』
『先輩に確認してみます!楽しみです!』
日程調整して、ガイドを頼まねば。
やる事がいっぱいある。大変だが・・・。
「エド、気持ち悪い。」
「ヤカマシイ。」
さあ、やってやろうじゃないか。
馬鹿改善に本格的に乗り出そう。
そして、幸せな未来を手に入れようではないか。
ワタシとシンサクの、輝かしい未来への始まりだ。
エドワードは自然と微笑んでしまう頬を引き締めながら、打ち合わせに入ったのだった。
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