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記憶の行方。 2019年4月25日
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にょ!!
いつもはエドワード様と過ごすホテルの部屋。
今日はエドワード様と杉さんとの3人で過ごす。
「晋作くん、筆記用具は?」
しまった!
ボールペンしかリュックの中に入ってない!!
初っ端のお勉強から失敗したことに気付いた。
「・・・ごめんなさい、頭になかったです。」
「じゃあ、ノートもないよね?」
「はい。」
背後でエドワード様が舌打ちする音が聞こえた。
ひえっ!!
「あ、あの!買ってきます!!」
「いいよ、おれのルーズリーフを使ったらいい。次から気をつけようね?」
「はい!!」
杉さん、優しい。
ルーズリーフと、シャープペンと消しゴム。
一式お借りした。
答案用紙を返してもらった。
見慣れたバツばかりの用紙に高校生のときの恐怖を思い出した。
いつも、このバツで居残りさせられてたんだもん。
「今日は算数と社会を中心に答え合わせをしていくね。」
「はい!」
杉さんの解説を聞いて、なるほどなぁって思うことが沢山あった。
「晋作くん、お手手が何もしてないよ?」
「手?」
「そう、ノートに取らないと後で忘れちゃうからね。」
言われてメモしようとしたけど、どうしたらいいのか分からなくなった。
とりあえず答えをノートに書いたら杉さんから消しゴムで消された。
「おれ流なんだけどね、ノートの使い方。」
「使い方?」
ルーズリーフを縦に半分に折られた。
左半分に問題を書くように言われた。
右半分は解説を書くそうだ。
「大学ノートなら、見開き右のページは計算スペース。見開き左が問題と解説を書くんだ。そうしたら、あとから見返した時に、こうやって折り畳んで・・・ね?復習しやすくなるでしょう?」
ほぉーーー!!
「やり方っていろいろあるけど、答えだけ書くのはダメだよ?」
「わかりました!」
こうやってたら、おれも賢くなれるかもしれない!
そう思った。
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