アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夜明けの空。
-
「ポケットには何も入ってないですね?」
「ふぁいっ!」
舌を噛んだ。
「はい、入ってください。」
入って、両手をあげた。
なにも音は鳴らなかった。
「どうぞ。」
リュックが出てきた。
すぐおれの後ろから風見さんが出てきて、荷物のところへ連れてきてもらった。
「ほら、メシ食うよ。」
「ふぁいっ!」
良かった、お姉ちゃんのBL本。おれの教科書が見つからなくて。
『飛行機の中で7、8時間過ごすのよ?ちゃんと勉強していきなさい。』
渡してもらった本は、数学に関するもののようだった。表紙にアルファとオメガが出てきていたからだ。
そんなわけで、無事セックス線検査が終わったおれたちは、夜なのに賑わう出国ゲートで晩御飯を食べに歩き出したのだった。
「風見さん、セックス線検査って、不合格の人いるんですか?」
「晋作くん、エックス線ね。・・・だから変だったのか。」
ほへ?
「エックス線って、レントゲンのことね。」
「ほぉ。」
「もー、とにかくメシ食うよ。」
「はい!」
そんなわけで、おれは無事出発できるようです!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
419 / 872