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予感
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それは、僕と透くんがいつものようにお昼を食べていた時でした。
「星野春くんってどの子?」
教室の入り口から、僕を探す声が聞こえてきました。
直接話しかけられているわけではないのですが、僕は不思議に思いそっちを見ました。
すると、そこには先輩でしょうか?
サラサラのロングヘアーの綺麗な先輩を始め、5人くらいの女の先輩たちがクラスメイトに僕について尋ねていました。
高橋「おいおい、星野何したんだよっ……」
僕「えっ……、ぼっ、僕にもわからないよっ」
関わったこともない顔なので、僕は戸惑いました。
知らない間に何かしちゃったかな………?
先輩の口調からして、いい雰囲気ではありません。
「星野くんはあの子ですけど……」
クラスメイトも戸惑いながら、先輩に僕について教えました。
すると、その女の先輩と僕の目が合いました。
僕は本当に心当たりがないので、とりあえず首を傾げました。
「へぇ……、あの子ね……」
先輩はそう呟いたかと思うと、その後ろに侍らせていた他の先輩たちと、僕の方を見ながら何かをコソコソっと言い始めました。
高橋「ほ、本当に何したんだよ星野っ……!」
僕「うぇえっ……、ど、どうしようっ…!」
僕はその女子特有の威圧感に、本当に恐怖しか覚えませんでした。
とりあえず、僕に用があるのかもしれないと思い、先輩たちの方に近づきました。
僕「あの……僕に何か用ですか………?」
「あっ、違う違う!ごめんね!なんでもないから〜」
僕が近づいたことに気づくと、先輩たちは話をやめ、ぱっと笑顔を見せて顔の前で手を振りました。
そして、ごめんね〜と謝りながら、一年生の階から去って行きました。
何でもない、と言われましたが、僕にはどうしても何でもないようには思えませんでした……。
クラスメイト「星野くん、大丈夫……?」
入り口にいたクラスメイトが心配したのか、話しかけてくれました。
僕「う、うーん……わかんないかも…」
クラスメイト「だよね……あの先輩っていい噂ないからさ……」
高橋「ちょ、それ詳しく!!」
いつの間にか僕の後ろに来ていた透くんが、クラスメイトの発言を追求し始めました。
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