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機嫌
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萩野「………はる。」
ムスッとしていた萩野先輩がそのままムスッとした顔で僕のことを呼びました。
僕は萩野先輩に呼ばれたのはいいものの、広瀬先輩のお話がまだあるかもしれないので広瀬先輩の方を向いて様子を伺いました。
広瀬「いいよ、もう行っておいで。」
僕は広瀬先輩の許可を得たため、小さく頷いて萩野先輩のもとへ向かいました。
僕「…………?」
萩野先輩に近づいたら、先ほどより一層ムッスーとした萩野先輩と目が合いました。
……何か不機嫌………?
僕「………萩野先輩、どうしました………?」
僕が萩野先輩の前に来ると、萩野先輩はムスッとしたまま両手を広げました。
萩野「……………ん。」
僕「……………?」
僕は萩野先輩の意図がわからず、首を傾げました。
萩野「……………ん!」
僕「…………わ………っ!」
すると、なんということでしょう。萩野先輩が前にいた僕の腕を掴み、座っている萩野先輩の方へ引き寄せたのです。
僕「………ひゃ………えっ……!」
な、なんか凄いデジャヴ…………!
そう、また所謂向かいっこです………。
僕の顔は反射的にボボボボッと熱くなりました。
自覚をしてない時と自覚をした時では感覚が全然違います。
僕は以前よりも慌ててしまいました。
僕「は…、はぎのせんぱ……っ、お、下ろしてくださいぃ………」
ですが萩野先輩は僕の体をがっちりホールドしてしまいました。更にはぎゅーっと抱く力を強めてきたのです。
萩野「やだ。」
………ま、また……っ、萩野先輩のワンコモードが発動した………っ!///
僕は焦りを通り越して変なところに意識がいってしまい、不覚にもキュンキュンしてしまいました。
僕より少し下にある萩野先輩の頭を撫で回したくなる気持ちをぐっと抑え、一人悶えました。
萩野「………広瀬ばっかずるい………」
萩野先輩はそう呟くと、僕の首の横で頭をグリグリし始めました。
僕「………ふふっ、あはは、せんぱい……っ、くすぐったいです……っ」
首にグリグリされて、萩野先輩の髪の毛がくすぐったく笑ってしまいました。
すると、萩野先輩は更に首をグリグリとしてきました。
僕「………うふふ……っ、やめ………っ………………………ひぅ……っ!?」
最初は笑っていた僕ですが、萩野先輩の髪の毛が耳に当たってしまい、変な声を出してしまいました。
慌てて口と耳を押さえましたが、萩野先輩が気づいてしまったのか僕の首から顔を上げ、僕の顔をじっと覗き込んできました。
萩野「………ごめん、耳当たった……?」
僕は手で押さえたまま首をコクコクと縦に動かしました。
萩野「…………ちょっと、そのまま押さえておいてね。」
先ほどムスッとしていたのが嘘のように綺麗に笑い、遠くにいる広瀬先輩には聞こえないような声で僕に言いました。
僕「…………?……………んぅーーーっ……!」
僕がぽかんとしていると、萩野先輩が僕の耳に顔を近づけ、フーッと息を吹き込んできたのです。
それだけで、僕がしばらく忘れていたあの感覚が呼び戻されました。
ビクビクっと僕の体は反射的に動きます。
う、そ………っ、だめ、………なんで………っ
それでも僕は広瀬先輩に声が聞こえてしまわないように必死に手で口を押さえました。
いつの間にか耳を押さえていたはずの手は外されていたので、仕様がなく両手で口を抑えることに専念しました。
萩野先輩は息を吹き込むことだけではままならず、指で僕の耳の輪郭をなぞり始めました。
僕「……ん……っ、んぅ……、ふぅん………ぅ」
だめだめだめだめ……っ、きちゃうっきちゃうっ
僕は背中をそらせ、少しでも快感を逃がそうとしました。
萩野先輩が触るところからビリビリと腰を伝わり、僕のものを刺激します。
それでも先輩は止まることなく、耳をさわさわと触り続けました。
だんだん僕のものが反応してきてしまって、向かい合わせになっている萩野先輩にバレてしまわないかと、不安になってきました。
僕「………んーーっ、ん、ふ……っ」
………ど、どうしよう……っ、バレちゃう………っ
萩野先輩に僕のものが反応していることがバレたら気持ち悪がられるんじゃないかと恐れ、僕はなんとか萩野先輩を止めようと手を片方口から取り、萩野先輩を力なく叩きました。
僕「………ぁ……っ、は、ぎのせんぱ……っ」
これ以上は本当に引かれちゃう……………っ
そんな僕の必死さに気づいたのか、萩野先輩は動きを止めてくれました。
そのかわり僕の頭を抱え込み、今度は僕が萩野先輩の首に頭を預けました。
僕ははふはふと息を整え、自分のものも鎮めようとしました。
僕「………は……ぅ、………ふ」
萩野「………ごめんね、春が可愛くて。」
萩野先輩は少しは反省したのか、僕の背中をさすってくれていました。
………大丈夫、萩野先輩にはバレてない………はず
僕「………うーーーー」
落ち着いてきた僕が反抗の意を込めて萩野先輩にお返しにグリグリすると、萩野先輩は何故か嬉しように笑うだけでした。
………うぅ…….僕は本当に怒ってるんですからね………?
僕は落ち着いたため、顔を上げました。
僕「……もう………、広瀬先輩にバレたらどうするんですか………っ」
僕がそう言っても、萩野先輩はニコニコするだけです。
僕がプクーっと膨れていると、萩野先輩が急に真面目な顔をして、こう聞いてきました。
萩野「………ねぇ春。……耳のこと、俺の他に誰か知ってるの………?」
僕「……?……いえ、萩野先輩にしか言ってません……。」
萩野「そっか。」
僕が答えると、萩野先輩はパッと笑顔になり、満足気な顔をしました。
……知られたら気持ち悪いから知られないようにってことかな…………?
僕「大丈夫です。これは、僕と萩野先輩の秘密です………!」
僕は萩野先輩に安心してもらうため、萩野先輩を見つめて強気に発言しました。
萩野「…………………………二人だけの(ボソッ」
すると萩野先輩は笑顔のままピキッと固まり、何かをつぶやきました。
僕「………?」
萩野先輩がなんと言ったのかわからず、僕はただ首を傾げるだけでした。
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