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夢心地
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……………ん…、
僕はふと意識が上がってくるのがわかりました。
今にも瞼が震えて、目が開くという時に、僕の頭がさらさらと撫でられているのがわかりました。
……………こ、これは…………
僕はピシッと体を硬くし、咄嗟に目を開けるのをやめてしまいました。
……………完全に起きるタイミング失っちゃった………
そのままふわふわを頭を撫でられ続けていると、また僕の眠気が再発してうとうととしてきました。
このままもう一回寝ちゃってもいいかなぁと思いながら、でも寝ちゃったら犀夜さん居なくなっちゃうかも…なんて頭の中でごちゃごちゃ考えていると、頭を撫でていた手が止まりました。
…………終わっちゃった……、起きるなら今かな……?
ちょうど良いタイミングが出来たと思い、いざ起きようとしたら、ギシッと僕の顔の横の布団が沈んだ気がしました。
……………え………っ?これって、手が置かれたのかな…………
僕がまた起きることができずに身を硬くしていると、僕の頬に髪の毛が当たる感触がして、耳元で
「………春、起きてるでしょ」と、少し掠れた声で囁かれました。
その少しえっちな大人の声にゾクゾクしちゃって、ん…っ、と声が漏れちゃいました。
僕「………犀夜さん、気づいてたんですか……」
僕は目を開けて、ジトッと犀夜さんを見ました。
萩野「…ふふ、春ったら体硬くしたと思ったらだんだん緩んでくるんだもん、可愛かった」
さらっと恥ずかしいこと言ってくる犀夜さんに僕は頬を薄く染めながらも、体を起こしました。
萩野「体どう?熱上がってない?」
それを犀夜さん軽く支えてくれました。
僕「はい…、熱はないと思います。……僕どれくらい寝ちゃってました…?」
今は何時だろ、と軽くキョロキョロと周りを見ました。
萩野「いや、30分くらいだよ」
そうなんですね、と相槌を打つと、少し変な間が出来てしまいました。
ふと犀夜さんを見上げると、犀夜さんはじっと僕を見つめていました。
その真剣な目に軽くポォっとしてしまいました。
そして、どちらからともなく自然にお互いの唇を合わせようとしていました。
僕は寸前でハッとなり、急いで隙間に手を差し込みました。
僕「だ、だめです…っ、僕の熱移っちゃうところでした……」
ほぅっと、息を吐くと、僕の手がガシッと掴まれました。
そして、不服そうに犀夜さんが言います
萩野「俺としては、映して欲しいくらいなんだけど」
そしてどんどんまた顔を近づけてくるのです。
僕「で、でも…っ、だめですっ……」
萩野「……、春の寝顔ずっと見せられてて、我慢できないんだけど」
ずいっと顔を近づけて犀夜さんは眉毛をちょっと下げて訴えてきます。
………う……っ、この犀夜さんに弱いの絶対知ってる……
萩野「……ごめん、春。病人に手だすけど許してね」
そう言い切ると、僕の手を離し、一気に距離を詰め僕の頭をがっちり支えてきました。
僕「え、えぇ…っ、だ、だめで………んぅっ…」
僕が抗議するまでに僕の唇を覆い隠すように犀夜さんの唇が乗っかってきました。
僕「……ん、……ふぅ……っ…………ん、っ」
何度も角度を変えて唇を押し付けられます。
…………なんか、食べられちゃいそう……
息が苦しくなってプハッと口を開けると、待っていましたと言うように、犀夜さんの舌が入ってきました。
……こ、これぇ…っ、大人のちゅうだぁ……
僕「……んぅ…ぁ…っ、ん、ん、……ふぁぅ…っ」
クチュクチュと恥ずかしい音が部屋に響き渡ります。
上顎を犀夜さんの舌で何度も撫でられると体全身がゾクゾクして、腰の奥から何か湧き上がってくる感じがしました。
僕「…んぁ……ゃ……ぁ、…ふっ、う……っ、」
僕はされるがままで最後には僕の舌も捕らえられて犀夜さんの舌と一緒に僕の口内で暴れまわりました。
しばらくして犀夜さんは口を離し、僕たちの間には透明な糸がつぅっとできてプツンと切れました。
僕「…は…、は…ぁ、ふぅ……」
……………死んじゃうかと思ったぁ……
萩野「………春、かわいい………やばい、このまま食べちゃいたい………」
僕が乱れた息を整えていると、犀夜さんは僕の腰や背中を撫で始めました。
僕「……ん、……、今、だめです……、」
腰を撫でられるとキスをしていた時みたいに体がビクっとしてきて、なんだか気持ちがソワソワしてきてしまいます。
萩野「……ねえ春、さっきのキス気持ちよかった………?」
どこが目が据わっている犀夜さんが聞いてきました。
僕「……ん、…っ、きもちよかったぁ……、…ぁ」
体を撫でられてそっちに気を取られてしまっていたため僕は正直に答えてしまっていました。
気づいた時には時すでに遅し、犀夜さんはピタリと止まりブツブツと呟き始めました。
僕「…あ、…あの…っ!さっきのはちがくて……っ、え、とでも違くないっていうか…、あ、え…、も、もう恥ずかしくて無理ですっーーーっ………!!」
僕もヒートしてしまい、手元にあった布団を手繰り寄せベッドの端の方に丸まりました。
萩野「ああ、春ごめん……、正気に戻ったから逃げないで」
離れた犀夜さんが僕を布団ごと抱きかかえて元の位置に戻しました。
その一連の行動が早すぎて、僕ってそんなに軽いのかな……と少しショックを受けました。
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