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萩野犀夜の計画
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side 萩野
この頃俺の可愛い恋人が更に可愛くなってきたと思う。
贔屓目無しにもうちの春は可愛い。うちの。
そして問題は色気も出てきたことだ。
それは多分俺の所為も多少なりともあるだろうが、とにかく近くにいたらすぐに手を出したくなる。
控え目に言ってヤバイ、と言うやつだろう。
周りのやつの春への視線が熱の籠っているものだったり、俺らの年代でも密かに人気があったりする。
そして春のことを誰よりも愛している俺が春の変化に気づかないはずがない。
この前の風邪の一件から、春は明らかに俺を違う意味で意識しだしている。
春といつも一緒にいる高橋くんからも連絡が来た。
「今日のアンニュイな星野ヤバイっす!!!!」
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そろそろか……………、
散々春に無意識に煽られてきたのだからもうそろそろいいだろう。
四月に出会ってから徐々に春に快感を植え付けてきた自覚がある。
特に春には「耳」というなんとも可愛いオプションまで付いているのだからもう春に感謝としか言いようがない。
………とにかく可愛い。
春のニコニコしている顔を見るだけで俺は脳内であれしたいこれしたいとどれだけ考えてきたことか。
……………春に知られたら合わせる顔がないな…
更には俺の過去に男はいたのかとそれだけで心配になって可愛い眉を下げている姿には本当に心臓を撃ち抜かれた。
春のグリグリと頭を押し付けてくる仕草にも軽く天国まで行ける。
俺は男と付き合ったことはない。春だけだ。
そこでそういう知識が全く無いというわけではないが春を安心して気持ちよくさせてあげるには不十分と言えるだろう。
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カチカチ………ッと、夜中マウスをクリックする音が部屋に響いている。
何か調べ物をしている男はサイトをテンポよく流し見ていた。
「へぇ……………」
男は調べ物が終わると、パソコンを閉じ、その綺麗な形をした唇の片端を器用に持ち上げ、誰もがうっとりとするような笑みを作った。
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